枝がやわらかく垂れ下がり、真下に立つと空から花が降るように美しい「しだれ梅」の樹です。
一見桜かな、と思うような八重咲の少し淡いピンク色、ふわりとした花が咲きそろうと、まだ寒さの残る季節でも春が近づいているんだなぁと感じます。
バラ科・サクラ属、しだれ梅、枝垂れ梅、別名にムメ、英名ではWeeping plum、原産地は中国、日本には奈良時代以前に渡来していたようです。
梅全般に共通する言葉でもありますが、花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」など。
豪華可憐な姿や冬の寒さを耐えて花咲く性質からのイメージなのでしょう。
鑑賞樹木としてはしだれ桜に並び人気の梅、庭木に華やかなしだれ梅の木があると素敵ですよね。
ただ今回検索している中で「しだれ梅咲かない」のワードが上がってきていたのから想像すると、「梅でお花見」を期待していたのに実際にはうまくいかない方も多い様子。大きく育つ樹木を管理するには剪定の時期やカットする枝のポイントも抑える必要があるようなので、専門家の力も借りて「美しく仕立てる」ことも楽しめるといいですね。
基本的には上に伸びる、広がる、という力強いイメージが強い植物。なのに「しだれ・枝垂れ」フォルムが人気なのは、植物らしからぬ柔らかさや希少感に逆の魅力があるのかもしれません。
しだれ梅の他にも「しだれ桜」「しだれ桃」、幽霊が立つことでお馴染みの?「しだれ柳」、風流な「しだれモミジ」、「しだれ柿」などもあるようです。
全国にある魅力的なしだれ系樹木。しだれ梅の名木が見られ、観光名所となっている場所もあるので機会のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
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