この時期の定番にもなる梅の花。春の桜を迎えるまでの純和風な感じがする梅の花。切れ目のない丸っこい花びらは、まぁるいほっぺを真っ赤にして元気に外遊びをする子供たちを連想してしまいます。古風な花とでも言うのでしょうか。
葉っぱのついていない素朴な木にピンクや白色の花をつけて「私を見て!こっちも見て!」と花々たちが競い合っているかのように咲いている姿は美しいですよね。葉っぱがない分いっそう花が主張されて見えてしまいます。ちなみに筆者は濃いピンクの梅の花が好きです。
梅には「実ウメ」と「花ウメ」があり鑑賞目的と実を食べる梅と2通りの梅があります。梅干しや梅酒などは、実を食べる目的とした梅の方で受粉するには2本以上植えて下さいね。
梅の寿命は長く、丈夫な梅の木でしたら100年以上も生きます!近年は「人生100年時代」と言われていますが、もしかすると人間以上に長生きする樹木になるかもしれないですね。
お庭に1本シンボルツリーとして植えたら、お子さんやお孫さんの時代にまで受け継がれるかもしれません。「梅の木の側で想い出を語る」いいかもしれないですね。心がほっと暖まりそうです。
ここで梅に関する雑学の時間です。
梅には殺菌効果や防腐効果があることをご存じだと思います。遠い昔に旅する人が薬として梅干しを持ち歩いていたのです。理由は風土病など、その土地の病気にかからないようにとの事でした。災難をのがれる説(梅はその日の難のがれ)もあります。
梅の花びらは5枚ですが禅語には五弁の梅の花の句があり「五福」を開くという句があります。その五福とは(寿・得・富・無病・天命)になります。縁起の良い言葉ばかりですね。
あなたもこの幸せを運んでくれそうな梅を一輪飾ってみてはいかがでしょうか。