「沢わさび」と「畑わさび(林間わさび)」は、それぞれ清流の流れるわさび田と畑や林間で栽培されるものがあり、微量成分に違いがあるが同じアブラナ科のわらびになり、北海道から九州の山野に自生している日本原産の植物です。

沢わさび を育てる条件は難しく光量、気候、清流の流れなどが大きく影響しますが、林間わさびの栽培は、耕作放棄された畑や杉の林間部分でも育てられ林地の有効利用が期待されます。
また、畑わさびの葉や茎などには、緑肥植物に含まれる成分もあるため、造園資材としての有効活用もできるかと思います。
しかし、近年では生産者の高齢化による担い手不足なども深刻化してるそうです。
担い手不足という言葉をよく聞くようになりましたが、実際には昔ながらの技術や知識を学び今の現代に引き継ぎたいと思う方も多くいるようですが、今現在担っている人とこれから担いたい人との間には色々な問題もある事が分かってきました。
引き継いでもらわなくても良いという考え方もあり、そのまま荒廃していくケースも多くあるそうで、引き継いでもらいたいと思う方を見つけて指導していただくまでにかなりの時間を要する事もあります。
先人のしてきたことを現代の人の「当たり前」な習慣に再び組み込むためには色々な仕組みが必要かと思いますが、実はものすごくシンプルな考え方でも良いのではないかと思います。