秋の朝顔。万葉集にも歌われる秋の七草「キキョウ」
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 2021年10月8日
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5枚の星形に開いた花弁、濃い紫色が凛とした日本的な美しさを醸し出す花、桔梗(キキョウ)。
キキョウ科の多年生草植物で、日本全国、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布しています。

青紫色の印象が強い花かと思いますが、白色や淡いピンク色、ニュアンスカラーの花もあり、また一色でなく絞(しぼり)とよばれる模様入りの柄の花弁や品種改良で進化した二重咲、八重咲きといったゴージャス感のある品種も多数登場しています。
古典的な美、日本的な楚々とした雰囲気の花だけをイメージしていたら、現代の華やか華麗な桔梗たちに笑われそうです。花の世界も多様性が求められる時代になってきたようですね。
桔梗は万葉集にも朝貌(あさがほ)として登場する秋の七草のひとつ。
近年は自生する秋咲のキキョウも見られなくなりましたが、奈良時代に言われ始めたという秋の七草は、萩(ハギ)、女郎花(オミナエシ)、芒(ススキ)撫子(ナデシコ)、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)とされています。
春の七草は食用にされますが、秋の植物たちは基本的に観賞用。
ただ芒(ススキ)以外は薬効がある植物で桔梗も漢方薬として使われているのをご存じの方も多いかと思います。
漢方では根を乾燥させ薬として使用しますが、毒成分サポニンを含む部分でもあるので、特別な処理をして薬効が抽出されているそうです。
美しい花には毒…?ペットの誤飲などにはどうぞ気を付けてあげてください。