鈴鹿山脈と庭をつなぐ花——ホンシャクナゲが咲きました
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 14 時間前
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鈴鹿市のお庭で、和石楠花が咲いていました。
白子の海岸から鈴鹿山脈まで、直線でおよそ20キロメートル。その山中では5月が見ごろのこの花が、平地の庭でひと足早く咲いていました。

ホンシャクナゲ(本石楠花)。日本固有の石楠花で、本州を代表するシャクナゲという意味が名前に宿っています。花冠は7つに裂け、雄しべは14本。山の岩場や尾根筋に根を張るこの木が庭で咲けるのは、
山の環境
酸性の土とやわらかな日陰を再現できているからです。
土は酸性を好みます。pH5.0から5.5が適域で、アルカリに傾くと葉が黄化し、開花が安定しません。植えつけの際は鹿沼土や腐葉土をよく混ぜて、酸度を整えることが大切です。
置き場所は半日陰がのぞましく、夏の強い西日は避けます。鈴鹿山脈の岩場は、周囲の木々が遮って直射日光が差し込まない場所です。
庭でも、その環境に近づけてあげることで花がよく咲きます。

ひとつ豆知識を。
石楠花という漢字は、本来は日本のシャクナゲのために作られた字ではありませんでした。中国の本草書 明の李時珍が著した本草綱目(1596年「でバラ科の別植物を指していた字が日本へ渡り、高い山に大輪の花を咲かせるシャクナゲへ転用されたものです。
石の間の日当たりのよい場所に生えるから石南と名づけた、とあります。400年以上使われ続けてきた字が、今もこの花の名前に刻まれています。
山の花ではなく、山の記憶を宿した花。庭に咲くたび、鈴鹿の山が少し近くなる気がします。
よくあるご質問
Q. ホンシャクナゲとシャクナゲは何が違いますか?
A. シャクナゲはツツジ科ツツジ属の総称で、世界に1,000種以上あります。ホンシャクナゲはその中で日本固有の原種で、本州を代表するシャクナゲという意味で本石楠花と呼ばれます。御在所岳など鈴鹿山脈の岩場や尾根筋に自生しています。
Q. シャクナゲが毎年咲かないのはなぜですか?
A. 原因の多くは、土の酸度の乱れ、夏の強い西日と乾燥、剪定の時期ずれの3つです。花が終わったあと、次の花芽の形成がすでに始まります。花後の剪定が遅れると翌年の花芽を落とすことになります。
Q. 庭でシャクナゲを育てるのに向いた環境は何ですか? A. 半日陰・酸性土壌(pH5.0から5.5)・水はけのよい場所が基本です。夏の直射日光と根元の乾燥を避け、腐葉土を多めに混ぜた土で植えると根が定着しやすくなります。
剪定屋空では、シャクナゲをはじめ庭木の年間管理を承っています。土の酸度調整や施肥のタイミングなど、樹種に合わせた管理計画をご提案します。詳しくは下記よりご相談ください。





