数珠玉(ジュズダマ)が丸い実をつけ始めました。(正確には実ではなく花を包む苞葉鞘<ほうようしょう>という部分なのだそうです)
グリーンから黄色、黒色へと変わっていく玉のようなカタチ、集めて中を取り除いてできた空洞に糸を通してお手玉や首飾り…、懐かしいという方も多いかもしれません。
数珠玉:イネ科ジュズダマ属、別名にトウムギ、ツシダマ、ズズコなど。東南アジア原産で日本にもかなり古い時代から入り野生化していたようです。
繁殖力は強く道沿いや川沿いの空き地、土手など日当たり良い湿地に育ちます。9月~10月頃に花を咲かせツボ型の硬い玉の部分は種子を守る役目。
ツルツルして艶のある光沢、優しい手触り、白っぽいもの、ブラウン系、黒、縞模様など色柄のバリエーションも豊かで貝殻や天然石のよう。数珠をイメージされたのも納得です。
数珠はお葬式や法事、お参りの際に身に着ける仏具であり、御守りとして身に着ける方も多いですね。球を繰りながら唱えるお経の回数を数える用途もあります。
ちなみに数珠の球数は本来108個、人の煩悩の数とされ数珠(念珠)があらゆる煩悩を引き受けてくれるとされています。
またカトリックでのロザリオも数珠と同じような役割ももっていて、聖人マザー・テレサのロザリオはジュズダマで作られたものだったという話もあるようです。
クラフト材料として不動の人気植物ですが、ジュズダマの草むらなどひと昔前より見かけることが少なくなっているような気もします。ブレスレット分のジュズダマを集めるのもなかなか大変な時代なのかもしれませんね。
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