今年も見事な花をつけてくれた近所の小さな梅園の白梅、バラ科・サクラ属の樹木です。
寒い日が続いたせいで例年より少し遅めなのでしょうか、3月初めでもまだツボミも残りながらの満開という感じ。この日は青空に花の白さが映え美しさも際立っていました。
紅い梅も白い梅も見事な美と情緒。香りもどちらも素晴らしいと思うのですが、今回、「紅梅、白梅で香りの性質と強さはかなり違う」という話を見つけました。
関連して諸々調べていると、源氏物語に登場する一節から「紅梅は色が素晴らしい、色に取られて香りは白梅に劣る」という一般論?があったようで、その印象からか「香りは白梅の方が優れている」という定説も。
そしてそれを裏付けるかのように(2010年の掲載記事で現在は残念ながら本文は読めないようでしたが)洗剤や石鹸の開発大手でもある花王(株)さんの分析・解析によると、科学的な成分分析から「白梅と紅梅の香りは全く異なる」、「紅梅に比べて白梅は多くの香気量がある」ということが解明されたそうです。
梅の種類では「南高梅」が最も香気量が高く、時期的には開花直後の朝が最も香りが強いとのこと。そして紅梅はスパイシーフローラル系、淡紅梅はパウダリーな甘さが強い、白梅はライトフローラル、という官能調査も。興味深いですね。
(当時から10年以上)この研究を基により本物に近い梅の香りが再現され製品に活かされているのでしょう。
源氏物語や枕草子の時代の人々の認識は科学的にも証明された、ということでもありますが、繊細な感覚もさることながら、当時の人々の花を愛でる気持ちの深さまで感じられるようですね。
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