6月の竹林年間管理-梅雨前のお手入れで夏を迎える準備
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空
- 6月8日
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梅雨入り前の時期に、竹林の環境整備作業です。今回は道路沿いの竹林や雑木を中心にお手入れさせていただきました。



道路沿い法面で、水路に迫っていた雑木と竹を伐採しました。法面沿いは照度も高くアカメガシワなど先駆種も多く生えていました。 高木層にはタブの木があり竹林が広がる前は常緑広葉樹林に覆われた土地だった形跡があります。
下層植物はアオキ、シロダモ、ヤブツバキ、ビワ、クサギ、ヒサカキなどが今のところ確認できており、今後、竹林の勢いをある程度コントロールするためには、高木層の他に中木、低木層なども考慮しながら整備していく事が重要になります。

道路沿いの竹や雑木が伸び放題だと、通る人や車の通行には大変危険で道も狭いため、法面の竹は道路に多いかぶさるように出てきてしまいます。道路と竹林との間には水路もあり水を求めて地下茎が水路の中まで侵入していました。
竹林整備の初期段階で大事な事はまずは近隣の方や通行人に配慮した竹林を目指すことで周りの方の理解も深まり、竹林との共生環境を考えていく上で大事な一歩になります。

また道路際の雑木林や竹林にはゴミが投棄されることも多く作業中に見つけた生活ゴミも、拾える範囲でお片付けさせてもらっています。小さなことですが、整備されたきれいな環境は人間にも野生動物たちにとっても大切です。

この時期になると、まだ元気なタケノコがぽつぽつと顔を出してきます。観察用にハチクを2本そのままにしているのですが、孟宗竹、真竹に比べるとかなり緩やかな伸び方をしているように感じます。

この淡竹竹林でとれたタケノコを地域の保育園の給食に使っていただいたようで、私たちもこのように整備させていただきタケノコが収穫しやすくなることで、人と竹林とが本来あった共生できる環境になっていってくれる事が一番嬉しいです。
最後に作業道の草刈りもして、次回の作業がスムーズに進むよう準備完了です。
通りかかった方にも綺麗になってきたとお声をかえていただく事があり、まだまだ初期段階の竹林手入れで時間はかかりますが、鳥たちのさえずりが聞こえて、季節ごとに違った表情を見せてくれるを淡竹竹林を目指します。