アルビノのひこばえ桜に花が咲いた!?オオシマザクラの記録
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 12 時間前
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三重県四日市市の尾上別荘にて、土中灌注の作業中に気になっていたものを今日改めて撮影してきました。
2026年4月7日オオシマザクラが満開でした。


その根元から出ているひこばえのひとつが、葉の色がまったく違います。他のひこばえはふつうの緑色をしていますが、このひとつだけ、クリーム色から淡い黄土色をしています。光合成に必要な葉緑素(クロロフィル)がほとんど含まれていない、アルビノと呼ばれる状態です。

上の写真がひこばえアルビノ個体

以前から気になってはいました。ただ、アルビノの植物は光合成ができないため、通常は数週間から数ヶ月で枯れてしまうことが多い。花も咲かないと思っていました。

上の写真がオオシマザクラの花
なぜこのひこばえだけアルビノなのか、そしてなぜ花が咲けたのか。少し調べてみました。
植物の茎は、複数の細胞層が重なる構造をしています。長い年月の間に、どこかの細胞層でクロロフィルをつくる遺伝子に変異が起きることがあります。ひこばえが根元から出るとき、どの細胞層がその芽を支配するかは確率的に決まります。
変異した細胞層が支配した個体だけがアルビノとして現れる。これが、同じ根元から出たひこばえなのにこの一本だけ違う色をしている理由として考えられます。

写真を見ると、このひこばえの束の中でも茎ごとに色の濃さが微妙に違います。それもこの確率的な発現の現れだと思います。このアルビノひこばえは去年も取り除かずにいたので株下のみどりのひこばえよりだいぶ成長してます。

こちらは2025年5月に撮影したもの 葉も真っ白で綺麗です。
花が咲けた理由については、こう考えています。

花弁やおしべは、自分では光合成をしません。親木の根系を通じて届けられる糖と、花芽を形成するためのホルモン(フロリゲン)だけで動きます。このひこばえは根元から親木とつながっています。だから、葉での光合成がゼロであっても、親木が養い続けているかぎり花が咲く条件が整う。
花弁の色をつくるアントシアニンという色素は、クロロフィルとはまったく別の経路でつくられます。葉がアルビノでも花が白やピンクの色を持つことは矛盾しません。
このひこばえが今年まで生き続けてきたのも、親木が根系を通じて栄養を届け続けていたからだと思います。アルビノという状態でありながら張り巡らされた根のネットワークのなかで生かされている。
アルビノのひこばえが花を咲かせた記録として、今日撮影した写真とともに残しておきます。









