庭に植えてはいけない?その理由は「サルスベリの花」
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 2022年9月6日
- 読了時間: 4分
更新日:5月14日
今年もグリーンに映える濃いピンク色の百日紅(サルスベリ)の花がキレイに開花しています。青空にも映えて美しいですね。

サルスベリとはどんな木?
百日紅(サルスベリ)はミソハギ科サルスベリ属の落葉樹で、原産地は中国南部です。日本へは室町時代頃に渡来し、現在では夏の庭木を代表する一本として広く親しまれています。
名前の由来は2つあります。幹の表面が美しく磨かれたように滑らかで「猿も登れない木」として「猿滑り(さるすべり)」と呼ばれたこと、そして「百日紅」という漢字が示すとおり初夏から初秋まで約100日間咲き続けることです。実際には猿は登ることができるそうですが、その名前の軽やかなユーモアも魅力のひとつです。

庭に植えてはいけないは本当?
「サルスベリは庭に植えてはいけない」という俗説を耳にしたことがある方も多いかもしれません。理由として挙げられるのは主に3つです。
ひとつ目は「すべる」という名前が受験の失敗や運気低下を連想させるという縁起担ぎ。
ふたつ目はツルツルした木肌が「人間の肌」に似ており「人の生気を吸って成長する」という怖い民間説。三つ目は風水的に「申(さる)の方角(南西)に植えてはいけない」という言い伝えです。
ただ、南西は日当たりが良く、実はサルスベリが最も好む方角でもあります。夏の暑い盛りにも力強く咲き続けるエネルギーが「神秘的」に見えた——それが言い伝えの源なのかもしれません。
長年サルスベリのそばで生活しても生気を吸い取られた経験はありませんし、縁起物として庭に植えている地域もあります。
100日咲き続ける仕組み
サルスベリの花が長く咲く秘密は、その開花の仕組みにあります。春に芽吹いた新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつけ、夏から秋にかけて次々と開花させていきます。一房が散ると、また隣の芽が膨らんでくるため、6月〜10月にわたって花が絶えないのです。
開花を促すには、冬(12月〜2月)に枝をしっかり切り戻す強剪定が効果的です。春に勢いの強い新梢が伸び、大きな房でよく咲いてくれます。
逆に軽い剪定では細かい枝が多く出て、小さな花がこんもりとたくさん咲くスタイルになります。どちらもそれぞれ美しく、剪定の仕方で雰囲気を変えられるのがサルスベリの面白いところです。
なお、他の落葉樹より芽吹きが遅く、4月下旬頃まで枝が寂しく見えることがあります。「枯れてしまった?」と心配になる方もいますが、これは正常な経過ですのでご安心ください。

注意したい病害虫
サルスベリが最も気をつけたい病気は「うどんこ病」です。葉や新梢に白い粉をまぶしたようなカビが発生し、放置すると株全体に広がります。5〜7月の気温が低く乾燥した時期に出やすく、アブラムシやカイガラムシが媒介することもあります。
対策は「風通し」と「日当たり」が基本です。冬の剪定で枝が混み合わないよう整えておくと発生を抑えられます。発生初期であれば薬剤散布でも拡大を防げますが、まずは環境から整えることが大切です。
庭木としての魅力
強い剪定にも耐え、自然樹形でも形が整いやすいサルスベリは、「管理が楽な庭木」の代表格です。夏は葉を広げて木陰をつくり、艶やかな花が庭に彩りを添えてくれます。秋には葉が黄色く染まり、落葉後は滑らかな幹の美しいシルエットを楽しめます——四季を通じて表情を変える、魅力の詰まった樹木です。
縁起を気にして植えるのをためらっている方にこそ、ぜひ一度庭で育てていただきたい木です。
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よくあるご質問
サルスベリは本当に庭に植えてはいけませんか?
「すべる」という名前からの縁起担ぎや、ツルツルした木肌にまつわる俗説が由来ですが、実際には非常に丈夫で管理しやすい優秀な庭木です。縁起物として植える地域もあり、日当たりが良ければ問題なく育ちます。
サルスベリの剪定はいつ頃やるのがよいですか?
12月〜2月の冬が適期です。サルスベリの花は春に伸びた新梢に咲くため、冬に思い切って切り戻すほど翌夏の花つきが良くなります。多少切りすぎても問題ありませんが、芽の位置を確認してから切るとよりきれいに仕上がります。
葉に白い粉がついていますがこれは何ですか?
うどんこ病の可能性が高いです。5〜7月頃に気温が低く乾燥した環境で発生しやすく、白いカビが葉や新梢を覆います。発見したら感染した葉を除去し、風通しを良くしてください。重症の場合は殺菌剤(チオファネートメチル系等)を散布します。







