まるでツボミ?花の後はコロンとかわいい実「サルスベリ 実」
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 2022年10月10日
- 読了時間: 3分
更新日:5月16日
サルスベリの実(蒴果)とは、夏の花が終わった後に枝先に連なる丸くて小さな実のことです。最初は緑色でツボミのように見えますが、秋が深まると焦げ茶色に変わり、先端が6つに割れて翼のある種子を風に飛ばします。花が百日咲く木が、次の百年に向けて種を送り出す仕組みです。


ツボミじゃない — 実の正体
夏の終わりから秋にかけて、サルスベリの枝先にコロンとした丸い緑のかたまりが連なり始めます。「まだつぼみ?」と思うかもしれませんが、これは花が受粉を終えた後にできる「実(蒴果)」です。ミソハギ科の植物に多い蒴果は、内部に多数の種子を収める木質の容器で、熟すと割れて種を放出する仕組みになっています。
サルスベリ(学名:Lagerstroemia indica)の蒴果はほぼ球形で、直径約1〜1.5cm。6つの室に分かれていて、それぞれに種が入っています。花びらのような華やかさはありませんが、よく見ると丸くて規則正しい形が整然としていて、それはそれで美しいものです。
緑から黒茶へ — 実が熟す過程
サルスベリの実は、10月初めはまだ明るいグリーン色をしています。触るとしっかりと固く、内部では種子がじっくりと成熟しています。11月に入ると次第に焦げ茶色に変わり始め、完熟すると黒に近い深い茶色になります。
色の変化は熟成のサインです。緑のうちは種子がまだ未熟で、発芽能力がありません。茶色から黒茶色に変わったとき、内部の種子はようやく発芽できる状態に整います。自然の色彩変化がそのまま「今が播き時」を教えてくれる、サルスベリの精巧なシグナルです。

翼のある種子 — 風で飛ぶ仕組み
完熟した蒴果は先端が6つに割れ、内部から小さな種子が姿を現します。種子には薄い膜のような「翼(よく)」がついていて、風を受けると遠くまで飛ぶことができます。モミジの種子の「プロペラ」ほど目立ちはしませんが、同じ原理で風媒散布(ふうばいさんぷ)を行います。
種を飛ばし終えた後も、蒴果の殻は枝にしっかり残ります。冬の枯れ枝に残る茶色い実の殻は、翌春の芽吹きまで枝を飾り続けます。実を終えた後も枝に残る姿が、サルスベリのもう一つの冬の表情です。
菰野町で見るサルスベリ
三重県菰野町をはじめ、東海・近畿の庭や公園にサルスベリはよく植えられています。夏は鮮やかなピンクや赤の花で目を引き、秋は実をつけ、冬は特徴的な滑らかな樹皮が姿を見せます。四季を通じて変化を楽しめる庭木として、管理する側からも飽きることのない木のひとつです。
サルスベリは強い剪定に耐える樹種で、毎年冬に枝を切り戻すことで翌夏に多くの花を咲かせます。ただし、切りすぎると「コブ」が発達して不自然な樹形になります。剪定屋空では、樹形を保ちながら花付きをよくする剪定を大切にしています。
サルスベリ(百日紅): ミソハギ科 / サルスベリ属 学名: Lagerstroemia indica
原産地: 中国南部 樹高: 3〜10m 開花期: 7〜10月 結実期: 10〜11月 耐寒性: 強い 別名: 百日紅(ひゃくじつこう)
サルスベリの花については、まるでツボミ?花の後はコロンとかわいい実「サルスベリ 実」もご覧ください。
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