top of page
Search
  • Writer's picture三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

ミミズの世界と液肥づくりミミズコンポスト

人間が持つ多くの器官はミミズにも備わっており、実は人間と同じ高等動物の一種なのです。


ミミズミミズの世界と液肥づくりミミズコンポストの世界と液肥づくりミミズコンポスト


大きな違いは目が無いことです。目がない生物ということから「目が見えず」→「目ミエズ」→「メメズ」→「ミミズ」と名付けられたという説があります。今も「メメズ」と呼ぶ地域もあるそうです。


世界中に生息するミミズの種類についての見解は、研究者によって大きく異るようで8科118種という研究者もいれば、7000種という研究者もおり未だ解明されていないのが現状です。


大きさも1ミリ以下のものから、日本では石川県から滋賀県にかけてのみ分布する「ハッタジュズイミミズ」が日本最大種とされ最大1m近くにもなり、中部日本以西に生息する「シーボルトミミズ」は最大45cmにもなると言われています。


世界ではオーストラリアに生息する「メガスコリデス・アウストラリス」で3.5mと言われ世界最大種とされているそうです。




ミミズの働きとしては、主に「土壌改良」と「食物連鎖」の役割を担っています。


ミミズが土を食べ、そこに含まれる有機物微生物、小動物を消化吸収した上で粒状の糞として排泄し、土壌形成の上では特に植物の生育に適した団粒構造の形成に大きな役割を果たしており農業では一般に益虫として扱われ、「土壌改良」のために利用されています。


表層性ミミズよりも土中性ミミズの方が土壌改良効果が高いとされており、一般的に畑やその周囲でよく見かける陸生のミミズはフトミミズ科とツリミミズ科の2種類です。特に日本ではフトミミズ科の方が多く存在し、主に土の中で生息しています。また堆肥の中や生ゴミの中に生息するのがツリミミズ科のシマミミズで、ミミズコンポストとして使われるのがこのミミズです。


フトミミズとシマミミズでは食べものや習性が違います。

フトミミズ科の特徴は、体長10センチほどのものが多く、シマミミズに比べるとやや大きく、畑では最もよく見られるミミズの種類です。地中に穴を掘って巣穴を作って生活しているので、畑を耕している時に出てくるミミズは基本的にこの種類でフトミミズ科は土の表層にある有機物や有機物を含んだ土を食べ、栄養に富んだフンを出しながら地中を移動し続けます。そのためこのフトミミズ科によって地中が耕され、通気性や排水性が高まるとともに肥沃(ひよく)な土壌が作られていきます。寿命は1年ほどで繁殖力はシマミミズに比べると弱いとのことです。


シマミミズの特徴は、体長5~10センチほどのものが多く、フトミミズ科よりもやや小型で、体にシマ模様があります。土の中よりも堆肥の中やその周囲など、有機物の多い湿った場所に生息していることが多く、あまり深くに潜って生活はしません。フトミミズ科があまり食べない生ゴミや腐敗している有機物も好んで食べ、巣穴を作らないので堆肥がかき混ぜられても問題なく、コンポストに向いています。繁殖力もフトミミズに比べて旺盛で、寿命も2年ほどと長いとのことです。釣りエサとして使われるシマミミズは釣り用語でキジと呼ばれることがあり、これは釣り針を刺した時に黄色い血(黄血)が出るからで、フトミミズと見分ける一つの方法になります。


また、食物連鎖の役割として動物界の食物連鎖最下位に属し、昆虫やモグラの小動物から、鳥などの中型種、更にはイノシシやアナグマ等の大型種まで、多くの動物達の重要な食物として大きな役割を果たしています。


ミミズは、重金属や農薬などの薬剤に汚染された土壌に生息すると、それらの汚染物質を生物濃縮し、捕食した生物が中毒を起こす場合があるそうです。ミミズ自身は捕食者が死ぬような汚染濃度にも極めて強い耐性を示して生存し、毒ミミズ化するのです。


このため、野生のミミズを捕まえて人間が食べる場合も注意が必要で、このようなミミズを食べた鳥やの体内でさらに生物濃縮が進み、巡りに巡って人間に害が戻ってくることもあるようです。


イギリスでは、この生物濃縮を逆に利用して、重金属に汚染された土壌の浄化を行っているそうです。他にも、ミミズは漢方薬や飼料、食材、液肥として幅広く利用されています。


ミミズにまつわる伝承がいくつかありますが、犬は干からびたミミズの匂いが好き、という説があり、猫(あるいはネコ科の動物全般)に対するマタタビと同様の効果があるらしいことは、古くから知られていたそうです。


また1960年代に発表された白土三平の漫画『カムイ外伝』及び『サスケ』において、忍術に使用されるアイテムの一種として「犬万」なるものが紹介されており、敵忍者に犬万を数滴つけ犬に追跡させたり、敵に囲まれた際犬万で大量の野犬を呼び寄せその混乱に乗じて逃走するなど様々な活躍をする、とありました。犬万の正体はミミズ(大量のミミズをすり潰したドロドロの液体、あるいは乾燥させたミミズの粉?)であるとのことです。



たかがミミズ、されどミミズ。 調べれば調べるほど奥が深く面白い世界が広がっています。


たかがミミズ、されどミミズ。

調べれば調べるほど奥が深く面白い世界が広がっています。



bottom of page