枝や落ち葉、雑草、草刈り後の草などを集めて細かく砕き攪拌させる事により、バクテリアや真菌など微生物達によって落ち葉や生物の死骸などの分解が促進されます。
生物達の住処になるエコスタックは環境学習の場などに設置されています。
また、有機物は炭素であり土に多く含まれる事により二酸化炭素を減らす事もでき堆肥として植物達に与える事もできるので、生物観察から堆肥を作る場所として幅広く活用できます。
分解者達の生息環境をうまく作る事でそこには有機物を含んだ栄養素の多い土ができ、多くの生物達の住処になります。
例えばミミズは土の中にいるバクテリアと土を一緒に食べて、腸内で利用して糞となり土中に攪拌されます。シロアリは腸内で木の消化を助ける役割がある菌類を飼って共生しており、枯れて倒れた木などを食べて分解し土にしてくれるなど、私達人間が全く気付かないところで多くの小さな生物達が活動しています。そのおかげで栄養豊富な土が出来て作物が育ち、私たちはそれを食べながら日々生きている事を実感できます。
チャールズ・ダーウィンが最後に書き上げた本「ミミズと土」なぜダーウィンは晩年最後の著書にミミズと土を選んだのか。小さな動物達に託された大きなテーマが今の環境問題などを解決する為の礎になるのではないでしょうか?
今回は、桑名市にある津田学園小学校にある山林の横にエコスタックを設置させていただきました。
森林整備などで出た落ち葉や枝などを集めて楽しく環境学習を!
名付けて
のぞいてみてごらんHAPPYエコスタック
使用済みの木製パレットを鈴鹿市にある株式会社沖植物園様より提供いただき、外枠に使用させていただきました。
パレットは使われなくなったものなどが取引されいる所もあるので、使われなくなったパレットを再利用するのも良いかと思います。
事前に外側だけ防腐剤を塗りました。次回は無添加防腐剤を塗りたいと思います。
エコスタック作り方の製作手順
工程
1.パレットを仕上げ位置へ並べパーツ作り
<4つのパーツ作り>
・縦A123
・縦B123
・横
・横
・つなぎ板 厚 薄
・つなぎ板(薄)→3.8cm木ネジ
・つなぎ板(厚)→5cmか7cmタッピングビス
・インパクト
搬入
⑴パレットをそれぞれつなぎ板で繋げる
⑵パレットの内側を作成
横パーツ→アクリル板+コンパネ
縦パーツ→コンパネ大2+小1
・7cmか9cmタッピングビス
木製パレットは穴あきのものを使用して、中からアクリル板を張りつけ、土の中を観察できるようにしました。
2.4つのパーツ完成後、仕上げ位置を確認して箱型に組み立て
3.縦を内側に角用のつなぎ板で繋ぐ
不安定な要素があれば、杭を打ち安定させる(今回なし)
*中が見えにくいようだったらジグソーでカット+やすりがけ
4.丸太をエコスタックの4つ角へ配置・安定させる
真ん中に積み上げた木は生き物達の住処になります。
5.事前にスギをチップしたものを中に移動して、草と攪拌して混ぜながら敷き詰める。
6.周辺の清掃
7.エコスタックの看板設置・完成!!
お庭や学校などに設置して土の変化やそこに生息する生物達を観察して楽しみながら堆肥もつくれるようになり、そこには自然の循環が生まれます。資材などを組み合わせてあなただけのオリジナルのエコスタックを作ってみてはどうでしょうか?