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一時期は1玉1000円超えも。ようやく落ち着いてきた?冬野菜ハクサイ

執筆者の写真: 飯島 一郎
飯島 一郎
3 時間前
読了時間: 4分

鍋の季節に欠かせない冬野菜といえば白菜(ハクサイ)。いよいよ鍋のシーズンですが、このところの値上がりの話題のなかでも、10月の白菜が1玉1000円超えというニュースには驚かされました。


ハクサイの苗。みずみずしい葉が広がる
ハクサイの苗。みずみずしい葉が広がる

9月の長雨と日照不足で葉物野菜の育ちが遅れ、10月に入ると値段はどんどん上がりました。店によっては1玉1000円を超える値がつき、買うのをあきらめた方も多かったようです。


農林水産省の調べでは、10月13〜14日の時点で、ハクサイの小売価格は平年(過去5年の平均)より8割高い1キログラム524円。キャベツは9割高の376円で、レタスは平年の2倍を超えていました。


10月の終わりが近づき、天気が落ち着いてきたことで、値段はだいぶ下がってきました。それでも農林水産省は、11月もハクサイは平年より高めに動くと見込んでいます。冬の葉物野菜には、この先も落ち着いてもらえることを願うばかりです。


白菜は、意外と新しい野菜


いまでは冬の食卓の顔の白菜ですが、日本でふつうに食べられるようになったのは、じつは20世紀に入ってからです。


明治のはじめ、政府が中国から結球する白菜の種を持ち帰りましたが、日本で育ててもうまく巻きませんでした。白菜はほかのアブラナ科の野菜と交ざりやすく、種をとるたびに性質がくずれてしまったのです。


大正のはじめ、宮城県でほかのアブラナ科から離した島で種をとる工夫が実を結び、ようやく安定して育てられるようになりました。昭和のはじめには全国に広まったといわれます。


鍋に白菜があたりまえになったのは、まだ100年ほどのこと。


半分に割った白菜。白い葉の軸と、中心の黄緑の葉が重なり合う
半分に割った白菜。白い葉の軸と、中心の黄緑の葉が重なり合う

家庭菜園では、冬は外葉でくるむ


ハクサイの苗は、ホームセンターなどでも手軽に手に入ります。庭や畑にスペースがあれば、家庭菜園で育てることもできます。植え付けは9〜10月ごろ。早生の品種なら11月には収穫でき、育てる期間が短いので、はじめての方にもおすすめです。


白菜が育つのに向いた温度は15〜20℃ほど。涼しい気候を好みます。


寒さが深まり霜が降りるころには、ひと手間かけてあげましょう。外側の葉を持ち上げて結球をくるみ、上のほうをひもで縛ります。はちまき、とも呼ばれる手入れです。


縛るのは形を整えるためではなく、なかの葉を寒さから守るため。外葉が布団の役目をして、水分の多い内側の葉が霜で傷むのを防ぎます。こうしておけば、畑に置いたまま少しずつ収穫することもできます。


寒さのなかで過ごした白菜は、甘みが増すといわれます。寒い季節ならではのおいしさです。


外葉をひもで縛った冬の畑の白菜。葉先にうっすら霜
外葉をひもで縛った冬の畑の白菜。葉先にうっすら霜

水分たっぷりで、カロリーは控えめ。栄養としてはカリウムやビタミンCを含みます。みずみずしい白菜をたっぷり入れた鍋料理を、安心して楽しめますように。


ハクサイの基本情報


ハクサイ(白菜):アブラナ科 原産地:地中海沿岸・中国 収穫期は11月〜1月


涼しい気候を好み、育つのに向いた温度は15〜20℃ほど。


日本の冬野菜の代表格で、鍋物や漬物にも欠かせない野菜です。


よくあるご質問


白菜はなぜ秋に高くなったのですか。


9月の長雨と日照不足で、葉物野菜の生育が遅れたためです。10月中旬にはハクサイが平年より8割ほど高くなりましたが、10月の終わりにかけて下がってきています。


家庭菜園の白菜を、冬のあいだ畑に置いておけますか。


霜が降りる前に外葉で結球をくるみ、ひもで縛っておくと、畑に置いたまま少しずつ収穫できます。寒さにあたった白菜は甘みが増すといわれます。


白菜はいつから日本で食べられていますか。


結球する白菜の種が日本に入ったのは明治のはじめですが、うまく育てられるようになったのは大正時代です。広く食べられるようになったのは昭和のはじめごろといわれます。


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