くまだこども園様 クヌギの消毒・ハチク竹林の手入れ・オリーブの仮植|三重県鈴鹿市・菰野町 2026年6月
- 飯島 一郎

- 6月5日
- 読了時間: 4分
三重県鈴鹿市のくまだこども園さんのクヌギ林でクロツマキシャチホコの消毒を行いました。午前中のうちにハチク竹林の筍折りも済ませ、午後は菰野町のお庭でウバメガシの消毒と台風で倒れたオリーブの仮植作業を行いました。

クロツマキシャチホコは、クヌギ・コナラ・アラカシ・ウバメガシなどブナ科の樹木を好んで食害する毛虫です。
年1回発生し、越冬卵が4月中旬に孵化した後、若齢幼虫は葉裏に群生して主脈を残しながら葉を食べ尽くします。昨年もくまだこども園さんのクヌギ林で大量発生が確認されていたため、今年は若齢幼虫の時期を見極めて散布しました。
防除の適期は若齢幼虫期の6月下旬〜7月です。早く対処するほど効果が高く、成虫になると薬剤の効きが落ちます。毛虫の発生に気づいたら、木の下に落ちている糞や食われた葉が目印になります。

今回使用した薬剤はバシレックス水和剤(B.t.菌・微生物農薬)にシンダイン(展着剤)を加えたものです。B.t.菌(バチルス・チューリンゲンシス)を主成分とした天然由来の農薬で、チョウ目の毛虫類にのみ特異的に作用し、人体・哺乳類・鳥・ミツバチには影響がありません。
散布後に葉が乾燥すれば園児も通常どおり活動できる安全性の高い薬剤で、学校・園庭・公園樹での使用実績があります(農薬登録済み)。

クヌギは樹高15m前後になる高木です。地上からの散布では葉の裏まで薬液が届きません。ユニッククレーンで動力噴霧器を樹冠近くまで上げることで、高木でも確実に処理できます。散布は早朝・園児不在の時間帯を選び、養生時間を設けてから引き渡しました。


ハチク竹林は先月整備に入ったばかりでしたが、ハチクの筍は待ってくれません。放置すれば数日で1〜2m伸び、竹として立ってしまいます。密度をコントロールするには、筍の段階で折るのがいちばん効率的です。残す筍と折る筍を見極めながら、竹林全体のバランスを整えていきました。

竹林整備は伐採するだけではなく、育てる竹を選んでいく作業でもあります。整備した竹林は光と風が通り、地面も明るくなります。林床の植生も少しずつ回復してきます。


午後は菰野町のお庭へ。石垣に囲まれたお庭でウバメガシの消毒と、台風で転倒したオリーブの鉢の撤去・仮植を同時に行いました。

台風で根鉢ごと倒れたオリーブの鉢を撤去し、根のダメージを確認したうえで仮植しました。鉢が壊れていても根が生きていれば、地面に仮植することで持ち直せます。問題は樹木が倒れることではなく、倒れたまま放置して根が乾くことです。気づいたときに手を打てるかどうかが、その後の回復を左右します。


石垣の上は足場が不安定で作業スペースが限られます。オリーブは乾燥に強い反面、根への物理的なダメージには弱いため、根を傷めないよう丁寧に掘り出して処置しました。

よくあるご質問
Q. 毛虫が大量発生してしまいました。今からでも薬剤は効きますか? A. 若齢幼虫(孵化直後〜3齢ごろ)の時期であれば、バシレックス水和剤などB.t.剤が有効です。幼虫が大きくなるほど効果が落ちるため、発生に気づいたら早めのご相談をおすすめします。
Q. 保育施設や学校でも消毒できますか? A. バシレックス水和剤(B.t.菌・微生物農薬)は人体・哺乳類・鳥・ミツバチへの影響が極めて低く、学校・園庭・公園樹での使用実績のある薬剤です。散布時間帯と養生時間を守れば、園児や児童の活動に支障をきたさずに作業できます。
Q. 台風でオリーブの鉢が倒れてしまいました。どうすればいいですか? A. まず根の乾燥を防ぐことが優先です。鉢が壊れていても根が生きていれば、地面や別の容器に仮植することで回復する場合があります。そのままにしておくと根が乾いて弱るため、できるだけ早く対処することをおすすめします。
剪定屋空では、害虫の消毒・高木管理・竹林手入れなど、一年を通じてお庭のお手入れに対応しています。ご相談はお気軽にどうぞ。
今日のInstagram





