花言葉は平和、知恵。人気のシンボルツリー オリーブ
- 飯島 一郎

- 11 分前
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まだ固いグリーンの実をつけたオリーブの樹木。果実を搾るとオリーブオイルとなります。大豆や菜種など多くのオイルは種子から作られますが、オリーブは果実をそのまま絞る果汁であるところが一線を画しています。

オレイン酸が豊富でポリフェノールやビタミンEが含まれ、フルーティな香りや独特の苦味、辛味があることも特徴的ですね。
オイルを精製するには本格的な栽培が必要ですが、家庭での園芸、樹木としても人気は高く、庭木やシンボルツリーとして選ばれる方も多い植物です。
常緑で一年を通してグリーンを楽しめること、銀葉の美しさ、乾燥や暑さにも強く丈夫なこと、あまり目立ちませんが5月〜7月に小さな花、秋以降にはグリーンから褐色の可愛らしい実を観賞することも可能です。
世界中に5000種を超すといわれるほど品種も多く、用途によって分類されますが、日本でよく苗が流通しているのは、ルッカ、ミッション、マンザニロといった品種。
オリーブが幸せのシンボルとされるのは、旧約聖書のノアの方舟に登場するオリーブの枝や、ギリシャ神話のアテナの贈り物に由来する平和のイメージ。そして樹齢3000年を超すというオリーブの樹もあるように、オリーブの樹木の寿命が長いことも理由のようです。
花言葉も平和、知恵、勝利など。
もちろん病害虫対策や剪定は必要ですが、オリーブはシンボルツリーやお祝いの贈り物に観葉植物を考えている方に候補にしてもらいたい植物です。

庭のオリーブで、いちばん効く手入れ
三重県内のお庭で、オリーブの主幹が枯れたことがありました。原因はオリーブアナアキゾウムシです。幼虫が幹の内側を食べ進み、水と養分の通り道を断ってしまいます。
ただ、その木は枯れて終わりませんでした。株元から胴吹きの枝が何本も上がり、いまはそちらで樹形を作り直しています。オリーブは、上を失っても下から返してくる木です。
この虫への手当てで、いちばん効くのは薬ではありません。地際を見えるようにしておくことです。
香川県の資料に、防除は薬剤だけでなく清耕栽培による耕種的防除、幼虫や成虫の捕殺も効果的、とあります。清耕栽培とは、下草を生やさない土壌表面の管理のこと。成虫は保護色で見つけにくく、地際近くや枝の分岐部に潜んでいるからです(香川県 オリーブの栽培条件と管理)。
https://www.pref.kagawa.lg.jp/noshishozu/noshi_olive/saibai.html
だから、オリーブの株元にはマルチを敷きません。落ち葉も溜めない。見えていれば、気づけます。

虫の暮らしを知ると、見に行く時期が決まる
同じ資料に、この虫の暮らしが書かれています。成虫は体長15mmほどの黒褐色で、3月下旬から10月下旬まで活動し、冬は休眠して越冬します。樹冠の上で若い枝の樹皮を食べたあと、地際近くまで降りてきて樹皮を食べ、その傷口に産卵します。雌1頭あたり300個以上。幼虫は皮層に潜り、オガクズ状の木屑を出しながら60日から200日も食べ続けます。
数字が並びましたが、実際に見るのは1つだけです。株元にオガクズのような木屑が出ていないか。それが、中で幼虫が食べているという合図になります。
見る時期は、成虫が動いている3月下旬から10月下旬。庭木を見て回るついでで足ります。
実を楽しみたいなら、もう1品種
オリーブは自家不和合性が強く、1本では実がつきにくい木です。香川県の資料でも、1〜2割の授粉樹として異なる品種を混植する必要がある、とされています。
シンボルツリーとして1本だけ植えて、実がつかないというご相談は珍しくありません。同じ品種を2本ではなく、違う品種を2本。ルッカ、ミッション、マンザニロのうちから2つ選べば足ります。
葉と樹形を楽しむだけなら、1本でかまいません。実を待つかどうかで、植える本数が変わります。
根が浅い木です
オリーブは根が浅く、倒伏しやすい木です。同じ資料に、植付後は支柱を立てて誘引し、敷きわらにより乾燥防止を図る、とあります。植え付けは春(3月)が最適です。
ただし庭では、乾燥防止の敷きわらと、虫を見つけるための清耕はぶつかります。植えた直後は敷いて活着を助け、根が張ったら外して地際を見せる。そんな順番で考えています。
剪定は、自然樹形が一番きれい
オリーブの剪定は、ふわっとした自然樹形が一番きれいです。枝を透かして光と風を通してやれば、それだけで形が決まります。
ただ、玄関に枝がかかる、通路に出るといった事情で、強く手を入れなければならない場面もあります。オリーブは生命力が強い樹種なので、そういう剪定にも応えてくれます。前に書いた記事に、実際の作業を載せています。
炭疽病という病気もあります。梅雨と秋雨の時期に出やすく、同じ資料には、薬剤だけに頼らず、剪定により日当たりや風通しが良好な状態で管理する、とあります。
透かす剪定は、姿を整えるだけの作業ではありません。病気を減らす作業でもあります。
オリーブの基本情報
オリーブ:モクセイ科 / オリーブ属 原産地:小アジア(地中海沿岸 中近東)
学名:Olea europaea 常緑性で耐暑性のある中高木
開花期は5〜7月 収穫期は10月下旬〜11月頃
よくあるご質問
オリーブが枯れてきました。もう手遅れでしょうか。
株元を見てください。オガクズのような木屑が出ていれば、オリーブアナアキゾウムシの可能性があります。主幹が傷んでも、株元から胴吹きの枝が上がれば、そこから樹形を作り直せます。上が枯れた時点で諦めるのは早いです。
1本だけ植えましたが、実がつきません。
オリーブは自家不和合性が強く、1本では実がつきにくい木です。違う品種をもう1本植えると、つきやすくなります。
株元に何か敷いたほうがいいですか。
植えた直後は、乾燥を防ぐために敷いてかまいません。根が張ったら外して、地際が見えるようにしておくことをおすすめします。虫が隠れる場所を作らないためです。
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