三重県四日市市尾上別荘様小菅邸庭園管理施工事例
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 2025年11月19日
- 読了時間: 8分
三重県四日市市にある尾上別荘様小菅邸庭園の庭園管理にお伺いさせていただきました。

作業2日目の11月5日、玄関横の竹の枝にコノハズクが留まっている姿を確認しました。

コノハズクは全長20cm前後の小型フクロウで、環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定される希少種です。

このような野生生物が庭園に飛来・滞在することは、当該庭園が生物多様性の高い健全な環境である証といえます。
立ち枯れ樹木の伐採に先立ち、お酒とお塩によるお清めを執り行いました。

これは古くから林業・造園業で受け継がれてきた伝統であり、以下の意味があります。
自然への感謝と敬意の表明:長年庭園を彩ってきた樹木への感謝
作業の安全祈願:伐採作業における事故防止の祈り
自然との調和の意識:人間中心ではなく、自然の一部としての謙虚な姿勢

自然への畏敬の念があってこそ、庭木と対話できる。これが剪定屋空の信念です。
立ち枯れした樹木は、倒木リスクが極めて高く、周辺への安全上の重大な脅威となります。

特に台風シーズンや強風時には、予期せぬ倒木が建物や人命に危害を及ぼす可能性があるため、迅速かつ慎重な対応が不可欠です。
樹木の立ち枯れには、複数の要因が複合的に関与します。
根系の腐朽:過湿環境や病原菌(白紋羽病、紫紋羽病など)による根の壊死
土壌病害:フザリウム菌、バーティシリウム菌などの維管束病害
害虫被害:カミキリムシ類の幼虫による形成層破壊
環境ストレス:乾燥、過湿、塩害、土壌硬化、栄養不足

剪定屋空では、単に枯れ木を除去するだけでなく、土壌分析(pH、EC、有機物含量、微生物相)や周辺樹木の健康診断を通じて、根本原因の特定と再発防止策の提案も行っております。
地域社会への責任ある庭園管理

公道に面した庭園の管理は、単なる私有財産の管理ではなく、地域の景観形成に貢献する公共的な側面を持ちます。美しく手入れされた庭園は、地域全体の環境価値を高める重要な資産になります。
枯れ竹の除去
駐車場花壇内に発生していた枯れ竹を除去いたしました。枯れ竹の放置は以下のリスクを伴います。

害虫の温床化:竹を食害するゴキブリ、キクイムシ類、カミキリムシ類の繁殖場所
美観の悪化:黄変・褐変した枯れ竹は景観を著しく損なう
倒伏リスク:枯死により強度が低下し、強風時に倒伏する危険性
竹は地下茎で繁殖するため、定期的な管理と早期対応が藪化を防ぐ鍵となります。 庭に植栽してある竹林も同じで定期的な管理が重要になってきます。
手取り除草と落ち葉清掃の重要性
花壇内の雑草除去は、手作業による除草を実施いたしました。
化学除草剤に頼らない理由
花壇植物への薬害リスク排除:選択性除草剤でも、花卉類への影響がある
土壌微生物への影響最小化:除草剤は有益な土壌微生物も減少させる
根ごと除去による雑草の再生抑制効果
落ち葉清掃も併せて実施し、有機物の過剰堆積による病害発生リスクを低減しました。適度な落ち葉は土壌改良材となりますが、過剰な堆積は通気不良や病原菌の温床となるため、バランスが重要です。

庭園全体にわたる手作業による除草と落ち葉清掃を実施いたしました。機械除草や除草剤散布と異なり、手取り除草には以下のメリットがあります。
在来植物や有益な昆虫への影響が最小限:選択的に除草することで、生態系を保護
根ごと除去することで、雑草の再生を長期的に抑制
土壌を軽く攪拌することで、通気性向上と微生物活性化の副次効果
雑草の種類を観察しながら作業することで、土壌状態の診断が可能

生態系バランスを考慮した植生管理を実践しております。すべての植物を雑草として一律に排除するのではなく、在来種や生態系に有益な植物は保護する選択的な管理が重要です。
庭園中央モチノキの剪定・樹形美と健康維持

モチノキは、常緑広葉樹として庭園の骨格を形成する重要な樹種です。今回の剪定では
人工的な刈り込みではなく、樹木本来の美しさを引き出す剪定と枯れ枝・徒長枝・交差枝の除去による樹勢回復を行い風通しと採光の改善による病害虫予防(うどんこ病、すす病、カイガラムシ対策)を主にした手入れを行なっています。
玄関横の竹にコノハズクがご留鳥
11月5日の作業中、玄関横の竹の枝にコノハズクが留まっている姿を確認いたしました。これは庭園管理の観点からも極めて稀で発見した時はとてもうれしかったです。
コノハズクとは?

分類:フクロウ目フクロウ科コノハズク属
体長:19-21cm、体重50-100g(日本最小のフクロウの一種)
生態:主に夜行性で、昆虫類(ガ、コオロギ、カマキリ等)を捕食
保全状況:環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)、生息地の減少が懸念される
なぜお庭にフクロウが!?
コノハズクが庭園に飛来・滞在する条件
豊富な餌資源:昆虫類が多様に生息する環境(殺虫剤の過剰使用がない)
適切な休息場所:竹林や常緑樹など、身を隠せる密な植生
静穏な環境:過度な人間活動や騒音がない
生態系の健全性:食物連鎖が機能している、生物多様性の高い環境
通常コノハズクは夏鳥として知られ、秋には東南アジアへ渡っていく鳥です。
11月のこの時期に出会えたのは、渡りの渡りのタイミングを少し遅らせた個体か、温暖な
ところに留まる越冬個体なのかもしれません。
剪定屋空では、フクロウ類の保護や庭園における一環で野鳥誘致による害虫防除を行う管理なども積極的に取り組んでおります。

人工巣洞設置によるフクロウ・シジュウカラの営巣支援
竹林管理における在来種保護・生物多様性保全(亀山市生物多様性共生区域認定への調査・施工実績)
生物調査による科学的な生態系評価
単にきれいな庭ではなく、生き物が共生できる庭を創造することが剪定屋空の目指す未来です。
キンモクセイの開花確認・季節の移ろいを感じる庭園

同日、庭園内のキンモクセイ(金木犀)が少し咲いていることも確認しました。通常、キンモクセイの開花期は9月下旬~10月上旬ですが、11月に開花が見られることもあります。
キンモクセイの芳香は、秋の庭園を彩る重要な要素であり、視覚だけでなく嗅覚でも季節を感じられる庭園の価値を高めます。このような季節の変化を観察し、お客様に報告書でお伝えすることも、剪定屋空の庭園管理の特徴です。
ウバメガシ周辺の消毒散布

ウバメガシは、生垣や防風樹として優れた特性を持つ一方、以下の病害虫被害を受けやすい樹種です。
うどんこ病:葉表面に白色の粉状菌糸が発生、光合成阻害
カイガラムシ類(イセリアカイガラムシ、ルビーロウムシ等):吸汁により樹勢衰弱、すす病誘発
チャドクガ:幼虫の毒針毛による皮膚炎リスク
今回の消毒散布
予防的殺虫・殺菌処理による病害虫発生リスクの低減
樹勢維持による自然免疫力(誘導抵抗性)の強化
冬季の越冬害虫駆除による翌春の被害抑制
微生物活性化資材の散布・土壌再生の実践
庭園内樹木の根元に微生物活性化資材を散布いたしました。

微生物活性化資材とは?
土壌中の有益な微生物(根粒菌、菌根菌、放線菌、酵母、乳酸菌等)の増殖を促進し、以下の多面的な効果をもたらします。
1. 有機物分解の促進と腐植形成
落葉・枯枝などの有機物を微生物が分解→腐植(ヒューマス)生成
腐植は土壌団粒構造を形成し、保水性・排水性・通気性を改善
結果として、根系の健全な発達を促進
2. 養分供給能力の向上
微生物による有機態窒素の無機化(アンモニア化、硝酸化)
リン酸可溶化菌による難溶性リン酸の可給態化
化学肥料への依存度低減→環境負荷軽減
3. 病原菌抑制(拮抗作用)
有益な微生物が優占することで、病原菌の増殖を抑制
抗生物質様物質の生産による直接的な病原菌抑制
誘導抵抗性の活性化による植物の自然免疫力向上
4. ストレス耐性の向上
菌根菌による水分・養分吸収効率の向上
乾燥・過湿への適応力強化
塩害・重金属ストレスの軽減
なぜ微生物活性化が重要なのか?

現代の庭園土壌は、以下の要因により土壌微生物多様性が著しく低下しています。
踏圧による土壌硬化:通気性悪化→嫌気的環境→有益な好気性微生物の減少
化学肥料の多用:土壌微生物の餓死(有機物不足)、pH変化
農薬散布:非標的微生物への影響
有機物の除去:落葉・枯枝を完全清掃することで、微生物の餌がなくなる
剪定屋空では、土壌分析なども行いそれに合わせた施肥計画や土壌改良なども行なっており土壌を生き返らせることで、持続可能な庭園健康維持を実現しています。
長期的視点での投資
微生物活性化資材の散布は、単に今きれいにするだけでなく、10年後、20年後も健康な庭園であり続けるための投資です。

今回の尾上別荘様小菅邸庭園での作業は、安全性確保・美観維持・環境再生・生物多様性保全の4つの手法を合わせた庭園管理の実践例です。
お手入れは単に庭木を剪定するのではなく、いろいろな所に着目してより良い庭園環境を整えていく事を日々考えております。
コノハズクの飛来確認は、この庭園が単なる「人間のための観賞庭園」ではなく、多様な生き物が共生する生態系の一部であることを示す象徴的な出来事でした。

100年先も美しく、生き物と共生する庭園を実現するお手入れに向けて日々精進していきたいです。
庭園年間管理契約のメリット
季節ごとの最適な管理タイミング
春(3-5月):新芽管理、病害虫予防、植栽適期
夏(6-8月):高温対策、害虫駆除、生垣刈込
秋(9-11月):剪定適期、落葉処理、竹林間伐
冬(12-2月):寒害対策、菰巻き、強剪定
継続的な樹木健康チェック
土壌状態の定期診断
病害虫の早期発見・早期対応
樹勢の変化を長期的に追跡
気候変動への適応策提案
長期的な環境改善提案
生物多様性向上のための植栽計画
微生物活性化による土壌再生
在来種導入
環境教育の場としての庭園活用
既存顧客様限定の緊急対応
24時間以内対応(台風被害、危険木等)
電線接触など安全上の緊急事態に即日対応
災害後の迅速な復旧作業
三重県内(四日市市、鈴鹿市、桑名市、亀山市、津市、菰野町など)で、環境保全型庭園管理をお求めの方は、ぜひ剪定屋空にお任せください。
庭園管理につきましては、年間を通じた継続的な管理をご希望の方に限り、ご相談を承っております。
詳しくは 新規お庭管理のご相談について をご覧ください。






