松本城址のコナラの不朽確認に-サルノコシカケと、800年の森
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

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四日市市松本地区に残る小さな丘へ、コナラの芽吹きの確認調査にいってきました。
松本城址。1204年、三日平氏の乱でこの地域を治めた松本氏が本城として構えたとされる史跡です。いまは新興住宅地に囲まれ、松本神社の境内として残っている。

800年前に人の手が入り、武家の森として管理されてきたこの丘が、いまは別の意味で人の手を必要としてます。

今年1月、コナラ2本の伐採依頼いただき外観は立木に見えるが、樹勢が衰えている2本のコナラを確認しました。
芽吹き後に登れる箇所が確認できてから着工させていただくという約束で4月17日、現地へに再度調査に行かせていただきました。
コナラ1本目。幹の中ほどに、サルノコシカケが2段ついていました。

半円形の茶褐色のキノコが、幹から水平に張り出している。根元を見ると、縦方向に黒く変色した跡と、樹皮が剥がれかけた箇所があり雨風にさらされ続けた跡が、はっきり残っています。

見上げると、左側の枝はすべて枯死しており右側の枝だけにかすかに若葉が開きはじめていました。
サルノコシカケは白色腐朽菌の一種で木材の細胞壁を構成するリグニン・セルロース・ヘミセルロースをすべて分解し、材の強度を内側から失わせていきます。外から見えているキノコ(子実体)は、菌糸がすでに幹の内部深くまで広がったことを示しています。
倒木のリスクがある木を樹勢回復させる手段はなく、風荷重がかかったとき前兆なく幹が折れることがあります。
コナラ2本目。隣地の住宅と近い距離に立っておりこのまま成長が続けば、万が一の倒伏で家屋に影響が及ぶ可能性が懸念されます。こちらは内部腐朽ではなく、立地リスクによる判断で伐採を提案させていただきました。
かつてこの丘の森は、外から押し寄せる力を遮るための防御の木々が茂った森でした。しかし今では住宅地の真ん中に残り、まわりの家屋が森を囲むよう森が形成されている。
森の役割は防御ではなく、共存を考えた森に変えていく必要があり丘陵地という立地も考慮しながら森のゾーニング計画を立てながら慎重に手入れを進めていく事が大事な歴史ある森です。
城跡に残る木々を伐ることは、この土地の記憶を薄くすることでもあります。それでも、倒れることで人が傷つく可能性がある木を残すことはやはり難しい環境です。
いろいろな背景から森などのお手入れに携わる機会が増えると、今言われている里山的管理手法や環境に配慮した手法などが通じない場所も多くある事が実際にあります。
こうした中でも人間と森とがともに共存できるような環境ずくりを提案実施させていただっく事が私たちにとっても森にとってもこれから長く続けていくうえで大事なことだと感じます。







