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ペパーミントの効果と育て方——メントールが鼻のムズムズを和らげる仕組み

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 4月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月3日

鼻のムズムズ、ノドや目の不快感…花粉症の季節に憂鬱な人も多いことでしょう。


花粉症のムズムズにもハーブケア。4月おすすめアロマ ペパーミント

花粉症対策の薬や治療も以前より選択肢も増え、初期治療で重症化を抑えられる傾向にあるという話は聞きます。とはいえ少しでも快適に過ごすためにも日常生活に植物ハーブやアロマを取り入れてQOLを上げていくのもよいサポート。


花粉症対策におすすめのハーブとしてよく挙げられるのは、ネトル(西洋イラクサ):抗ヒスタミン作用をもち、アレルギー予防効果によく利用されます。ただハーブティーや園芸種としても手に入りやすく、馴染みのあるハーブとしては「ペパーミント」も推し。


爽快感のあるメントール系の香りが、鼻やのどのムズムズを軽減、気分もスッキリと整えてくれます。手軽にできるのはお湯を入れたマグカップに精油を一滴、香りを鼻から吸い込む蒸気浴。


マスクが手放せない人なら、マスクの外側に希釈した精油を軽くスプレーするのも良いのではないでしょうか。ナチュラルな軽い香りなら周囲の迷惑になることも少ないと思いますので、ぜひブレンド調整して活用してみてくださいね。



緑茶やルイボスティー、コーヒーと花粉症効果が言われる飲み物も多くなってきましたが、エルダーフラワーやローズヒップ、ペパーミントティーなど好みのテイストのハーブティーを楽しむのもおすすめですよ。


ペパーミント:シソ科ハッカ属 原産地:ヨーロッパ

耐暑性耐寒性の高い強い植物。草丈20cm~1mほどで7月~9月の開花期には白やピンクの花を咲かせます。植え付けは4月~5月が最適ですが、繁殖力が強いため地植えの場合はエリア分けを徹底するなど気配りも必要です。


ペパーミントの香りが鼻のムズムズを和らげるように感じるのは、気のせいではありません。メントールには「TRPM8(トリプM8)」と呼ばれる冷感受容体に結合する性質があります。この受容体は本来、温度が25度以下になったときに活性化するものですが、メントールがくっつくと実際には冷たくなっていなくても「冷たい」という信号を脳に送ります。その結果、鼻腔の神経が刺激され、空気の流れがよくなったように感じる感覚が生まれます。実際に鼻腔の面積が変わるわけではありませんが、花粉症のムズムズ感や詰まり感が和らいだように感じるのは、このメカニズムによるものです。


また、ペパーミントの精油には抗炎症作用があることも研究で示されています。炎症性サイトカイン(TNF-αなど)の産生を抑制する働きがあり、鼻粘膜の炎症を和らげる可能性が指摘されています(Critical Reviews in Food Science and Nutrition, 2023年レビュー)。


豆知識

ペパーミント(Mentha piperita)は、ウォーターミントとスペアミントの自然交配から生まれたハイブリッド植物です。野生には存在せず、17世紀のイギリスで最初に記録されました。種ができないため、挿し芽や株分けでのみ増やすことができます。メントール含有量はスペアミントの20〜30倍以上で、これが独特の強い清涼感の源です。


よくあるご質問

Q. ペパーミントを庭で育てる際の注意点はありますか?

繁殖力がとても強く、地下茎で広がるため地植えの場合は根域制限が必要です。プランターや深鉢に植えるか、地面に仕切りを埋めて広がりを抑えると管理しやすくなります。日当たり・半日陰でも育ちますが、水はけの良い土を好みます。


Q. 精油ではなく生の葉を使う方法はありますか?

ハーブティーとして使うのが最もシンプルな方法です。生葉を数枚ティーポットに入れてお湯を注ぐだけで、メントールの香りが楽しめます。入浴剤代わりに葉をガーゼに包んでお風呂に入れる使い方も気軽にできます。花粉症の季節に蒸気を鼻から吸うなら、マグカップに乾燥葉とお湯を入れて鼻を近づける方法が手軽です。


Q. ペパーミントは花粉症に本当に効果がありますか?

鼻腔の通りが良くなったように感じる効果は、TRPM8受容体を介したメントールの作用によるものです。花粉そのものを除去したり、アレルギー反応を根本的に止める効果はありません。あくまでも不快感を和らげる補助的な手段として活用するのが適切な位置づけです。抗ヒスタミン薬など医療的な治療と組み合わせることで、日常生活を少し快適にするサポートとして使えます。


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