すべてのバラは黄色からはじまった?ゲノム解析が明かす起源と進化
- 飯島 一郎

- 2025年6月5日
- 読了時間: 3分
更新日:5月23日
2025年4月、科学誌 Nature Plants に掲載された研究によると、すべてのバラの祖先は黄色い花を咲かせていたことが明らかになりました。北京林業大学の研究チームが野生種から栽培種まで大規模なゲノム解析を行い、色素形成に関わる遺伝子の進化をたどった結果です。

現在は150種以上の野生バラと35,000種を超える栽培品種が存在します。白・赤・ピンク・オレンジ・青紫と色の幅は広いですが、すべてのルーツをたどると黄色にたどり着くという発見は、長年の育種の歴史を別の角度から照らすものです。
バラ属の起源については従来から中央アジア説が有力でしたが、今回の研究では中国の乾燥した北西部と温暖湿潤な南西部という2つの異なる地域で多様化が進んだことが示されました。地理的に離れた2つの環境が、今日の豊かな品種の多様性を生み出した舞台だったことになります。

今回の研究では色素形成に関与する遺伝子の進化過程も解明されました。これにより将来的には遺伝子操作や選抜育種によって、これまで存在しなかった色彩パターンのバラを作り出す可能性も開かれています。黄色から始まったバラの色の旅は、まだ続いています。
黄色のバラには友情・献身・愛の告白というポジティブな花言葉のほか、嫉妬・薄らぐ愛といったネガティブな意味合いも持ちます。贈り物にする際は相手との関係性を考えて選ぶとよいでしょう。バラの開花期は品種によって異なりますが、5月中旬から6月上旬にかけて庭で咲く品種が多く、梅雨入り前のこの時期が一年で最も美しい季節です。
バラを庭で育てる場合、日当たりと風通しのよい場所が基本です。黒点病やうどんこ病が出やすいため、梅雨前に薬剤散布をしておくと安心です。花が終わったら花首の下5枚葉を残して切り戻すと、次の花芽が出やすくなります。鉢植えでも育てられますが、根詰まりしやすいため1〜2年に一度は植え替えをおすすめします。

Q. バラはなぜ品種がこんなに多いのですか?
長い育種の歴史の中で、人間が好む色・香り・樹形を持つ個体を選び交配を繰り返してきたためです。もともと黄色だった祖先から色素遺伝子の変異と人工交配が重なり、現在の35,000品種以上という多様性が生まれました。
Q. 6月にバラを剪定してもいいですか?
一季咲き品種は花後の切り戻しを6月中に行います。四季咲き品種も花が終わったら随時切り戻しを。梅雨に入ると病気が出やすくなるため、蒸れを防ぐよう枝を整理して風通しをよくしておくと夏越しがしやすくなります。
剪定屋空では、バラをはじめとした庭木・草花の管理をお手伝いしています。梅雨前のお庭の整理や剪定でお困りの際は、ぜひご相談ください。
最終更新: 2026年6月







