里山公園で考える、高木管理と生物多様性のこれから
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 12 分前
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クスノキの枝打ちと人工巣洞設置に向けた現地確認

三重県亀山市にある亀山里山公園みちくさにて市の職員の方と現地を歩きながら、高木のクスノキの枝打ち計画と、人工巣洞の設置場所について確認を行いました。
今回は目視での確認を中心に、どこを・どこまで・どのように手を入れるのがよいかをすり合わせる時間となりました。
全てを切らないという選択
今回対象となったクスノキは、園内でも特に大きく育った一本です。

話し合いの中で共有したのは、すべてを伐採する必要はないという前提でした。
隣接地への影響が出ている枝、今後リスクになりそうな部分を中心に、必要なところだけを選択的に剪定や枝打ちをする。

また、クスノキに絡みつき、将来的に木を弱らせる恐れのある太いフジヅルについても、下から切り、登って再度切り落とす方法で処理する方向です。
木を守るために、どこまで切るか。その線引きを、現地で一緒に確認できたことは、とても大きな意味があったと感じています。
高所作業はチームで行う
今回想定している枝打ちは、高所作業を伴います。
登る人、地上で支える人、玉切りや片付けを行う人。それぞれが役割を分担し、無理のない体制で進めることが重要です。
近隣への配慮として、騒音を抑えられるバッテリー式チェーンソーを使用し、事前にご挨拶を行うことも確認しました。
できるからやるのではなく、安全に、周囲と調和しながら進める。その姿勢を共有できた打ち合わせでした。
打ち合わせの中で改めて確認したのは、高木管理は急がないということです。
施工は危険で、体力も時間も必要になります。だからこそ、優先順位を決めて確実に進める。
これまで気になってはいたけれど、手が出なかった。そんな場所から少しずつ整えていく。
この考え方が、里山公園の管理方針として共有できたことは、とても前向きな一歩だと感じました。
枝打ちのあとに、人工巣洞を

今回の現地確認では、枝打ち作業とあわせて、人工巣洞の設置場所についても話し合いました。
来園者の目に入りやすく、かつ安全に設置できる場所。木を傷めない方法で取り付け、シジュウカラなどの野鳥が利用できる環境をつくる。
高木をただ管理するのではなく、その先に生きものの居場所を残すことも大事な仕事だと感じています。
里山と社会をつなぐ視点

打ち合わせでは、自然共生サイトやTNFD、地域の保全活動の課題についても話題になりました。
亀山里山公園は、人の利用と自然環境の保全を両立させる取り組みが評価され、自然共生サイトとして認証されている場所です。
一方で、現地に立つと、高木や支障木が抱える潜在的なリスク。ツル植物の繁茂による樹木への負荷。安全確保と生態系配慮のバランス。作業を担う人手や継続性の問題などといった、日々の管理の中でしか見えない課題も確かに存在しています。
これらは問題として表に出にくく、同時に守っている価値としても語られにくい部分です。
今後は、今回の内容をもとに、剪定方法・作業体制・日程候補・安全対策を整理した提案書を作成し、3月の作業実施に向けて調整を進めていく予定です。
枝打ちと人工巣洞設置。そして、その記録と発信。
里山公園でのこの取り組みが、人と自然のちょうどよい関係を考えるひとつのモデルになればと思います。
亀山市公式サイト「亀山里山公園みちくさ」 https://www.city.kameyama.mie.jp/docs/2014112304817/satoyama.html





