トウガラシといえば辛い香辛料の代表。激辛好きな人、スパイス好きな人も増えているように思いますが、みなさんはいかがでしょう?
スパイスとしてではなく、ガーデニングショップに並ぶ「観賞用トウガラシ」も人気です。
グリーンに赤い実がなるもの、オレンジや黄色、画像の紫色が美しいパープルフラッシュ、カラフルなミックスカラーやクリーム色など実のカラーがキュート。
また葉の色も濃淡のあるパープルやグリーン、斑入りのものなど種類多く、カラーリーフとしての楽しみ方も。さほど手もかからず初夏から冬まで鑑賞期間が長いこと、小ぶりな鉢を玄関先やお部屋に飾ってもかわいいので、愛好者も増えているようです。
観賞用トウガラシ:ナス科トウガラシ属、南北アメリカの熱帯地域原産、食用のものは五色トウガラシと表記され区別されています。
観賞用トウガラシの実は残念ながら食用にはなりませんが、トウガラシのような辛い刺激的な味は本来「食べてはいけないという警告」。動物から食べられないためにトウガラシも辛くなっているはずです。でも人間はなぜかそれを食べる。
生物学研究者の記述によるとその理由のひとつは脳にあるそうで、「辛味は味ではなく痛み」としてとらえられる感覚。トウガラシを食べると痛みを和らげようと快感脳内物質β-エンドルフィンが分泌。これを繰り返すうちに「辛い刺激=好ましい刺激」になってくるのだとか。
なるほど、激辛好きな人が食べ続けてしまう気持ちがちょっと理解できる気がします。
汗をかきながらの夏のスパイシーカレーも美味しいものですが、とはいえ脳への刺激はどうかほどほどに。