白く可憐な花姿。「スノーフレーク(雪のかけら)」という名前にぴったりの清楚で優しいイメージの花です。
白いスズランのようなうつむきがちな花の形状、実は私はこの花を「スノードロップ」だと思っていました。
同じヒガンバナ科でもあり、印象もよく似ていますよね?
かなり間違えやすい花のようなのですが、スノードロップは開花時期2月~3月、3枚の外花被と内花被の六弁花、地面近くに白い花が咲きます。対してスノーフレークは、3月~5月開花で花びらの先端がフリルのように別れた釣鐘型で、グリーンの斑点、草丈が30cmくらいになります。
春を待ちながら咲く神聖な花スノードロップの後に、春の訪れを告げるように咲くのがスノーフレーク。
庭先でもよく見かけるガーデニングに人気の花ですが、その可憐なイメージとは異なりとても丈夫で強い植物です。
秋に植えた球根は2月には発芽、3月から5月頃まで花を咲かせ、数年は植えっぱなしでも毎年開花してくれるパワフルさがあります。
時期的にも「雪」の季節ではないと思うのですが、和名を鈴蘭水仙、英名では季節感のあうSummer snowflake(夏の雪片)、学名ではギリシア語で、スミレのような香りがすることから「白いスミレ」を意味する名前がついています。
花言葉は「純潔」「けがれなき心」といった、その姿にふさわしい可憐で清楚なイメージの言葉。
ただし、気を付けたいのは有毒の花であること。その清楚な姿から想像しにくいのですが、誤って食べると食中毒症状を起こすので注意が必要です。