鮮やかな紫色の花と深い切れ込みのあるギザギザした葉、その先端には小さな棘をもつアザミ。
キク科アザミ属、日本原産の花で、和名を薊(あざみ)、学名Cirsium japonicumという多年草の総称で、植物図鑑情報では開花時期は5月から11月とされています。
開花期間が長い理由はノアザミやドイツアザミなど品種数が多いこと、日本だけでも100種類以上と言われる多さなので、春から秋まで何かしらのアザミが咲いている、ということのようです。
俳句でも夏の季語として扱われながらも、夏薊、秋薊など長いシーズン登場する花ですが、よく見かける紫色の花の他、ピンク色や、青いルリタマアザミなど、東南アジアからヨーロッパ圏までたくさんのアザミが分布しています。
また、アザミは神話や逸話に登場することでも知られる植物で、ギリシャ神話の神々の伝令を務めるヘルメースと、妖精のあいだに生まれた羊飼いの美少年、ダフニスの話も有名。
少し悲しい結末なのですが、牧歌を捧げてくれたダフニスを偲んで大地が咲かせたのがアザミの花とされています。
また「スコットランドを救った花」ノルウェー軍からの侵略から守ってくれた花としての逸話もあり、スコットランドの国花として愛されている植物でもあります。
さらに、聖母マリアがキリストの十字架の釘を抜いて埋めたところから生えてきた植物もアザミ。
多くの逸話や神話に登場するのも、何か植物の神秘性やメッセージ性を感じられるからなのかもしれません。
花言葉にも「独立」「厳格」また「報復」といった意味をもち、美しさと一緒に強さや勇ましさが備わっているような魅力的な植物です。
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