花屋さんの店先で目に留まった不思議な植物。一見プラスティックか何かでできた作り物のような、雑貨のような…植物らしからぬ鉢植えです。
日本昔ばなしの桃太郎がでてきそうな、パッカーンと割れた中にまさに桃のようなピンク色の丸い形がのぞいています。
「令和の桃太郎」と名付けられたこの植物は、インパクト絶大な風変りな多肉植物。
ハマミズナ科プレイオスピロス属コノフィツム、女仙(メセン)の仲間。
キレイなピンク色なのですが、人工着色でもなく天然の色というので驚きです。
調べてみると2020年頃から、桃太郎より少し小ぶりで可愛らしいサイズ感、多肉界の姫とも呼ばれる「令和の桃子」という多肉植物が登場し、愛好家の間では評判になっていたとか。
生み出したのは岐阜県にある日本一のさぼてん村「岐孝園」さんで、オリジナルの第二弾として登場したのが「桃太郎」。
冬型で夏季休眠タイプ、脱皮を繰り返してゆっくりと成長していき、ピンク色の部分は新芽で、春から夏にはだんだんと色彩が薄くなり緑色になり、紅葉して桃色に色づき春に向けてさらにピンクが濃くなるようです。
気温や日当たりの状態によって色彩も変化するので、毎年違う顔も見せてくれるのだとか。
人気急上昇の珍しい多肉植物ということで、価格も高騰気味だったようですが、育てる方も増えてきて市場にも出回っているようですし、ネット上のショップにも増えているので手に入れやすくはなっている様子。
(こちらのお店ではプライスがついていなかったので・・・まだ高価帯なのかも?)
不思議な質感やスタイル、独特の魅力がある多肉植物、今後もおもしろい品種が登場しそうですね。