秋から冬、実をつけたケヤキの木もすっかりと葉を落とし、竹箒のような細い枝が姿を見せています。

今年は12月に入っても暖かかい日が続いたせいか年末まで葉の付いた枝がたくさん残っていましたが、風の強い日にここぞとばかりに葉を落とし大量に枯れ葉の山を出現させておりました。
「実のついた枝は枝ごと落ちる」というケヤキの特徴を知ってから、実付き枯れ枝を気にかけていたのですがタイミングが合わないのかなかなか発見できず。または強風に乗って遠くまで飛行成功できたのかもしれません。
よく見るとジグザグにのびた枝先には小さな芽が現れ春を待っています。青黒くなった小さな実がポチポチといくつか残っている枝のシルエットが青空に映えていました。
4月~5月には花びらのない淡い黄緑色の小さな花が咲くはずなので(なかなか目に留まりませんが)今年の春にはしっかりと観察してみようと楽しみにしています。
美しく際立って優れた樹木という意味の「けやけき樹木=けやき」、神社の御神木に祀られている樹木も多いです。中には埼玉県秩父今宮神社に祀られている樹齢1000年以上、竜神様が宿る「竜神木」という迫力の大木もあり、埼玉県の天然記念物にも指定されています。折しも辰年の祈願に参拝するにはぴったりかもしれませんね。
ケヤキの他にもスギやイチョウ、クスノキなどの御神木も。つい祈願だけになりがちな初詣ですが、神社の御神木や境内の樹木にもご挨拶して清々しい一年をスタートしましょう。
欅(ケヤキ):ニレ科 ケヤキ属、日本(本州、四国、九州)、朝鮮、台湾、中国に分布。英名ではJapanese zelkova、Japanese elm、keyaki、 日本の別名にツキ (槻)もあります。