細長い枝を手足のように伸ばした、個性的でユニークな姿の「ミルクブッシュ」。
その見た目からミドリサンゴという名前でも流通する、人気の高い多肉植物のひとつです。
ミルクブッシュ:トウダイグサ科ユーフォルビア属、エチオピア、南アフリカ原産の乾燥地帯に自生する植物で、枝に水分を貯めて生育し、暖かい地域で地植えにするとかなり大きくなり、木質化し樹木となることもあるようです。
繁殖力は旺盛で育てやすく、剪定して切り落とした茎を挿し木にして増やすこともできます。
最大の特徴は名前の由来でもある「ミルク」のような樹液、枝をカットするとその断面にまさにミルクのような真っ白の乳液がしみだしてくる性質。
グリーンの枝に白いカラーが映えキレイではありますが、樹液にはジテルペンエステルという成分が含まれているので、発がん性や毒性の注意がされています。
目に入ると炎症を起こし、皮膚についてしまうと皮膚炎を起こすこともあるそうなので、剪定時は手袋をして皮膚保護をしておいたほうがよいでしょう。
毒性の心配もですが、白い液はかなりベタベタした粘性がありテーブルや床、衣服についてしまうのもやっかいなので、周りにシートなどを敷いておくと安心です。
毒性があるといっても、ミルクに気を付ければ扱いも難しくなく、独特のスタイル、インテリアにもマッチする可愛らしさは魅力的。
目立ちませんが小さな花も咲き、「穏やかな性格」という花言葉もあります。
イエローマジック、ピンクカメレオン、ファイアースティック、など枝の色変化も楽しめる品種もあるので、好みのカラーを探してみるのもおすすめですよ。