春先に小さな花をたくさんつけたグミの木が、花を落とした後ガクの根元に実をつけました。まだ濃い緑色の固い膨らみですが、夏に向け着々パワフルに育っています。
初夏の赤い実をたくさんつける時期以外は、ほとんど気に留めることがなかったのですが…小さな実が大きくなっていく様子はとてもエネルギッシュです。
茱萸(グミ)グミ科グミ属、原産国はアジア、ヨーロッパ、北アメリカ、世界には60種類以上、日本でも初夏に実のなるナツグミや秋に実をつけるアキグミ、サイズの大きなビックリグミなどあり、自生もしている樹木です。
グミの名前の由来には、含む実(くくむみ)=実を口に含んで皮を出す意、が変化した説、果実の渋み=えぐみ、からという説もあるようです。
また花言葉は「野生美」の他、ちょっと珍しい「用心深い」という言葉があります。
どういう由来なのかはっきりしませんが、艶のある赤く実は瑞々しくおいしそうな見た目なのに、口に入れると渋くて独特の苦さや酸味!…そのギャップに騙されないように。食べる前には用心を、というイメージなのでしょうか。
そのグミの実の「渋み」はタンニンという成分によるもので、緑茶や渋柿などにも含まれる成分。口の中が収れんする感じ、何とも言えない独特な感覚。
それとも枝には結構鋭いトゲがたくさんあるからなのかもしれません。ちょっとおもしろい花言葉ですよね。
用心しつつも?日光を浴びながら少しずつ赤く成長する様子を見守りたいと思います。
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