2月8日は「ふた(2)ば(8)」=双葉・二葉の日。知らなかった記念日を発見するとちょっと楽しい気持ちになりますね。
制定は「双葉・二葉」に思いを寄せる俳人で植物研究家の野川美渦氏。日本記念日協会により認定・登録されました。2月初旬は冬から春に向かう季節、植物たちは小さな双葉・二葉から始まり、双葉は大地の芽吹き、生命力、希望をイメージさせるポジティブな象徴。さらに本葉が生えてくるまでの僅かな時間を慈しむ心を大切にしたいとの思いも込められているそうです。
「双葉」(二葉)とは、双子葉植物の種子が発芽した際に見られる、2枚の最初の葉「子葉」のこと。子葉が1枚の植物は単子葉植物と呼ばれます。
「双葉」「二葉」の名称は、人の名前や地名・企業名にも多いですが、中には「栴檀(センダン)は双葉より芳(かんば)し」という言葉を由来とする命名もあるよう。
栴檀は香木として名高いビャクダンのことで、ビャクダンは芽が出たころから芳香を放つことから「将来大成する人は幼いときからすぐれた素質を現すたとえ」になっています。が、「日本の栴檀も白檀も双葉の頃には芳香はない。」という情報もあり、どうやらちょっと不確定な格言のよう。栴檀は当時インドから輸入された貴重な香木だったのでそう印象づけられてしまっただけなのかもしれません。
画像の2枚葉は花壇に小さく芽吹いていた(まだ正体不明の)植物。まだ気温も低い時期に寒さにも負けずパワフルに成長している姿は、見ているだけでも元気をもらえます。なんの種類であろうが、双葉に芳香があろうがなかろうが、全ての芽吹きは生命力と希望の象徴に違いありません。