れんこんの旬は、晩秋から冬にかけて。その年の夏に高温の晴れが多いほど、おいしいれんこんが豊作になるといわれています。今年の夏は記録的な暑さが続いたこともあり、れんこんにとってはいい気候だったかもしれません。
しゃっくりした歯ごたえで、ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールが豊富な冬の根野菜の代表です。見た目も特徴的で、ぽっかり空いたその穴はなんだろうと疑問に思っていた人も多いと思います。
その答えは、空気の通り道。れんこんは水田で育つため、葉から地下茎やれんこんとして食べられる部分に空気を送らなければなりません。その空気の通り道として穴が開いているそうです。
そしてそのれんこんの穴は、先を見通せて縁起がいいということで、お正月のおせち料理でも登場するほど古くから縁起物として扱われてきました。
おせち料理として登場するときは、多くが酢れんこんで出てきます。これは、れんこんが黒くならないように水や酢につけたことが由来だとか。
作り方は、まずれんこんの皮をむいて、穴の形に添って切り込みを入れ花形れんこんをつくります。そして、だし汁・砂糖・お酢・薄口しょうゆ・塩を入れ、歯ごたえが残るくらいまで煮ます。熱いうちにお好みで鷹の爪を入れ冷ますと完成です。
栄養も豊富で縁起も良いれんこんにあやかって、先を見通しながら年の瀬、新年を迎えたいですね。