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つくしとスギナの関係。つくしの後は一面のスギナ

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2020年4月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月11日

春になると土手や道端にツクシ(土筆)が顔を出します。かわいらしい姿で春の訪れを知らせてくれますが、このツクシこそがスギナの別の顔です。


ツクシが消えた後、同じ場所に広がる緑の茎がスギナです。庭や畑に発生すると、なかなか減らない難防除雑草として知られています。


ツクシとスギナの関係


ツクシとスギナは同じ植物が季節によって出す異なる茎です。春に先に出てくるツクシは胞子を飛ばすための繁殖茎で、胞子を放出すると枯れます。その後を引き継ぐように伸びてくる緑の茎がスギナで、夏の間じゅう光合成を行います。


両者は地下茎でつながった一つの株から生えています。ツクシを摘んでもスギナは育ち続け、スギナを刈っても地下で根はつながっています。


ツクシ 春の野原 胞子茎 水墨画 剪定屋空

なぜ庭で困るのか


スギナが庭の難敵とされる理由は、繁殖の仕組みにあります。胞子と地下茎の2つのルートで増えるため、どちらか一方を断っても完全には防げません。


特に問題なのが地下茎の深さです。1メートル以上の深さまで根を張ることがあり、地上部を引き抜いても地下に残った茎の節から再び芽が出てきます。根絶が難しい理由がここにあります。


またスギナの茎はシリカ(ケイ素)を多く含んでいます。この成分が茎の表面を覆い、除草剤が浸透しにくい構造になっています。一度散布しただけでは効果が出にくく、繰り返しの対応が必要です。


土壌の酸性度も関係しています。スギナは酸性土壌や水はけの悪い場所を好む傾向があり、そのような環境では特に繁茂しやすくなります。


防除の時期と方法


スギナの防除で最も重要なのは時期の選択です。


最も効果的なのは冬から早春(12月〜2月)の作業です。この時期は地上部がなく、地下茎が比較的浅い位置にあります。土を深く掘り起こして地下茎ごと取り除くことができ、春の発生を大幅に減らすことができます。


ツクシが出る時期(3月中旬〜4月初旬)も対処の好機です。胞子が飛散する前にツクシを摘み取ることで、種子による拡散を防ぐことができます。この時期に刈り取りを始めると、その後のスギナの勢いを弱めることができます。


夏のスギナには繰り返しの刈り取りが基本対策です。地上部を継続的に除去することで光合成を妨げ、地下茎を徐々に弱らせることができます。刈り取るほど地下の養分が消費されていきます。


除草剤を使用する場合は、グリホサート系が地下茎への浸透効果があります。スギナが十分に生長した時期に散布し、周囲の植物や農作物への影響がないか確認してから使用してください。


土壌改善もあわせて行うことをおすすめします。消石灰や苦土石灰を散布して土壌のpHを中性に近づけることで、スギナが育ちにくい環境に整えることができます。水はけの改善も同時に進めると効果的です。


スギナ 夏の栄養茎 水墨画 難防除雑草 剪定屋空

基本情報


学名:Equisetum arvense / トクサ科トクサ属 / 分布:北半球の温帯に広く分布、日本全国の道端・田畑・土手に自生 / 地下茎の深さ:1メートル以上 / ツクシ出現期:2〜4月 / スギナ生育期:春〜秋


よくあるご質問


ツクシとスギナは同じ植物ですか?


はい、同じ植物です。春に出てくるツクシ(土筆)は胞子を飛ばすための繁殖茎で、その後に伸びてくる緑の茎がスギナです。見た目は全く異なりますが、地下茎でつながっています。ツクシが消えた後もスギナは夏の間じゅう育ち続けます。


庭にスギナが大量発生しました。どうすれば減らせますか?


地下茎が深く広がっているため、引き抜くだけでは根絶できません。冬の間に地下茎を掘り起こす・ツクシが出る前後に刈り取りを続ける・グリホサート系除草剤を繰り返し使用する、この3つを組み合わせると効果的です。土壌を中性に整える(消石灰の散布)と発生しにくくなります。


消石灰を撒くとスギナが減ると聞きました。本当ですか?



スギナは酸性土壌を好む性質があります。消石灰や苦土石灰を散布してpHを6〜7程度(中性)に近づけることで、スギナが育ちにくい環境になります。ただし即効性はなく、数年かけて土壌の性質を変えていく取り組みになります。除草剤や手作業と組み合わせて行うのが確実です。


剪定屋空の年間管理サービス


庭木の管理・剪定のご相談は 剪定屋空の年間管理サービスページ をご覧ください。


 
 
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