レモンイエローの薄い花びらに濃いワインレッド系のコントラストも美しい、オクラの花です。
ネバネバ野菜の代表格、栄養的にも人気のある野菜ですが、ハイビスカスや芙蓉の花のような雰囲気のオクラの花は野菜花の中でも優雅。元々は観賞用として輸入された花、というのも頷けます。
スーパーに並んだグリーンのシュッとしたスタイル、切り口は五角形や丸型、見慣れた実の姿は花の後に茎から角を突き出すかのような恰好で実ります。
逆さまにニョキッと伸びた姿は、ちょっと意外性もありユーモラス。初めて見た人は驚くかもしれませんね。
オクラ:和名おくら、英名Okra、アオイ科、トロロアオイ属、東北アフリカ原産、花の開花は7月~9月です。
品種も豊富で主流はベターファイブなど良く出回っている角オクラ、食べやすさでも人気のエメラルドなどの丸オクラ、レッドサンなど赤いサヤの赤オクラ、また花を食べる花オクラなどもあります。
野菜としての栄養価は、食物繊維とベータカロテン、ミネラル、ネバネバ成分のガラクタン、ペクチン、アラバンという植物繊維は、整腸作用、コレステロール排出効果もあるということなので、ダイエットに向いているわけですね。
オクラの花言葉は「恋の病」「恋で身が細る」というもの。
大ぶりな華やかな花のあと、スラッとしたサヤになっていく様子からなのか、オクラの花は咲いた次の日には枯れてしまう1日花だからなのか、まるで恋に身を焦がし窶れてしまったような切ない印象の言葉。
貴重な開花タイミングに出会えたら、ぜひその可憐な美しさを愛でてみてください。