植林は、気候変動を軽減するための重要な方法であり、世界的に認められています。また、洪水の影響を軽減し、浸食を防ぎ、水を蓄えるのにも有効です。植林は、絶滅危惧種の保護や、これまで人間の活動によって破壊されてきた動物の生息地を提供するために利用することができます。
三重県の森林面積は37万ヘクタールあり、県土面積の65パーセントを占めてお り、そのうち 菰野町の森林面積は5,365haある。菰野町の森林率は50%あります。民有林の面積は35万haと県の森林面積の大部分を占めています。
民有林の35万haは人工林が22万 天然林他で13万ha民有林の人口林率は63%に なっています。 森林管理や林業を取り巻く環境 は、採算の悪化、高齢化による担 い手の不足に始まり地域 に根差し た森林整備が行われていないのが 現状です。
こうした背景からみても、今後ま すます拡大していく森林飽和を止 めていくことが大事だと考えてい ます。
森林は人口林、天然林に関わらず、何らかの形で公益的機能を有しているが、その 機能を 持続可能にするには、森林所有者や林業従事者だけの取り組みだけではな く、そこに住む 町の人や、企業、市町村が協働できる体勢を整え取り組む事が重要です。
植林の重要性
森を守る。森を守る:森に木を植えると、その地域を山火事や害虫から守ることができます。また、植物が育つのに重要な、周囲の土や水を健康に保つ手助けをしています。
土砂崩れを防ぐ。雨や雪が多い地域では、地面の一部がずれたり、移動したりすることがあります。木を植えることで土壌が安定し、大雨や雪が降っても足元が動きにくくなるのです
砂漠化を防ぐ。砂漠は通常、人々が植物をすべて伐採したり、地下水源(水分を地中に戻す働き)を使い果たしたりしたために起こります。このような地域の近くに多くの木を植えると、そのままにしておくよりも多くの二酸化炭素を吸収することができます。つまり...地球温暖化も抑えられるというわけです。
三重県菰野町は鈴鹿山脈主陵の東側に位置しており、山地地層の大部分は花崗岩に なります。
鈴鹿花崗岩は塊状灰白色をしてお り、灰色から少し明るめの色まで あり完晶質のペグマタイト、 花崗岩、半花崗岩などがあり採掘 する箇所で若干色味が異なること もあります。
私達が住む菰野町杉谷の尾高高原は花崗岩からなる地層ですが、砂岩層や泥岩層も みられます。
花崗岩は加工がしやすく、建築、工芸物などにも使用され近世では神社の灯籠、手 水鉢なども多く残されている。砂防の森に隣接する尾高観音の道標、石灯篭があ る。
戦後、特に伊勢湾台風後に石の需要が増え、自然石としての庭石、砂利など今では 広範囲に利用されている。
山林には豊富な資源があり、昔のように身 近に活用できる状態を取り戻すことが、 大変重要であり、放置した山の環境は荒廃 し日本各地で目を見張るような山地災害が 起きています。
2014年の8月には、豪雨による広島市の土砂災害、2018年の北海道胆振(いぶり)東 部地震によ る大規模な土砂災害、2019年には台風15号の強風で千葉県の溝腐れ病 (みぞくされびょう)の山武 杉(サンブスギ)が多数倒木し大規模な長期停電がありま した。そのほかにも各地で記録的豪雨な ど自然災害が発生しており、国土や森林 を維持できないほどの地震や極端な気象現象が起こっています。 三重県でも昭和63年に山陰地方を中心とす る梅雨前線豪雨で菰野町市街で443mmとい う豪雨を記録しており各地に大きな被害を起 こしました。
「燃料革命」で人が森から離れてしまい、使われてきた明るい森が高齢化した樹木 とササやタケ が密生する暗い森へ変わっていき、地球温暖化も加わり様々な原因 が重なり森林生態系の一部を 構成する生物の生息・生育環境のバランスが崩れて います。
森林を理解する上で森林の持つ多面的機能が重要になってきます。森林には、多く の公益的機能 があり、その1つが「土砂災害防止機能/土壌保全機能」です。この 機能を発揮させるためには森 林が健全に保たれるように管理する必要があります。
特に人の手で育てたスギやヒノキなどの人工林は適切に管理しないと荒廃してしま い、公益的機 能が発揮されなくなります。また、生物多様性保全機能を高めるた めにも、人の手を入れた二次 林や、人の手で作った人工林は持続的に適切な管理 していくことが実用不可欠です。
植物群落の相観は アカマツ-ヤマツツジ群落 スギ-ヒノキ群落 椎木-サカキ群落 (社寺林に多い) 常緑針葉樹林、常緑広葉樹林、照葉樹林が多く形成されてい る。その他にも苔群落や湿地そう群落も見られます。
鈴鹿山地の標高850mまでは
シイノキ、タブノキ、シラカシ、イチイガシ、アラカシ、アカガシ、ウラジロカシ などのカシ類、クロバイ、カクレミノ、クロガネモチ などの常緑樹、
林床の低木層はヤブツバキ、イヌツゲ 、アセビ、サカキ、ヒイラギ、
今の菰野付近の山の植生は崩積土が多く蓄積し、腐植質に富んだ林地には コナラが独占し、これにアベマキ、クヌギなどが植生しアカマツも多くあったがマ ツノザイセンチュウの被害が拡大しコナラ 、カシ類が独占した森林が多い。
人間が一度手を加え整備を行った森林に対して、その後手入れを行わなと基本的に はその地域にあった潜在自然植生に戻るとされています。
しかし、人為的に作られた森林は、ただ置いておくだけでは良い林に遷移し い場合が多い 。
この事から考えると砂防の森には多様性に富んだ植生がなく草も生茂るようになる ので、高木から低木までを考えた植林が望ましいです。
植林は、土地や水資源の保全に貢献する職業です。多くの国で多くの木が植えられ、土壌侵食が減り、地下水位が上昇します。また、地球温暖化の原因である温室効果ガスのひとつである二酸化炭素(CO2)を吸収する働きもあります。
実際、植林は大気中の二酸化炭素を吸収すると同時に、農作物を破壊し、飢饉を引き起こす可能性のある洪水や干ばつから身を守る効果もあるため、気候変動対策として最も有効な方法のひとつとされています。
菰野にちなんだ植物、 菰野は昔は本草学として各地から薬草を探しに来ていた歴史がある。
コモノギク 花期 7月 9月 菰野が原産 イナモリソウ 5月6月 イワザクラ 4月 5月 チョウジギク 8月9月 フクオウソウ 8月9月 スズカアザミ 9月11月 キンコウカ 7月8月
昭和55年に全国植樹祭が三重県民の森で行われて、昭和天皇、皇后両陛下をお迎えし開催さ れた。 植物ではアカヤシオ、ベニドウダン、シロヤシオ、サラサドウダン、シャクナゲ、コ メツツジ 、イナモリソウ、イワザクラ、キンコウカ、コモノギクなどの展示があった。
今回は紅葉、桜の植林でしたが多様性を保つ上でもいろいろな組み合わせの植林も考えていきたいと思います。
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