季節で変える照明設計 夜庭の手入れで思う事
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 7 時間前
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三重県四日市にある尾上別荘様にて夜のライトアップ調整に入りました。スポットライトの角度と位置を少しずつ動かしながら、樹木の見え方を確認していく作業です。

昼間とは別の顔が出てきます。幹の皮目、枝の分岐、葉の重なり方。日中は全体の形として見ていたものが、光をしぼることで一本一本の輪郭を持ち始めます。

こういった作業を重ねながら、照明設計には技術的な話と、もう少し先の話があると感じています。

樹木は夜を必要としています。昼夜の長さを感知することで、落葉の時期を判断し、休眠に入り、春への準備を始めます。この仕組みを光周性といいます。夜通し光を当て続けると、落葉が遅れ、樹木の生理的なリズムが崩れます。美しく照らすための光が、その木にとっての季節を狂わせることがあります・

見せることと、その木が生きていくこととを、同時に考える必要があります。

光の色は暖色系を選ぶこと。電球色から温白色(2700〜3000K)の帯域は、樹木の温かみを引き出しながら、紫外線〜青色域を抑えられます。昆虫が最も引き寄せられるのはこの短波長の光で、暖色系を選ぶだけで周囲の生き物への影響が大きく変わります。
季節で照射時間を変えること。春から夏の成長期は点灯を短くし、秋は落葉のリズムを乱さないよう早めに消す。冬の休眠期は幹と枝が主役になるため、むしろ夜庭の見頃です。

照明設計はただ美しく見せるための技術ではなく、その木が持つ時間軸に沿って光を当てる設計だと思っています。
庭の手入れもそれと同じです。剪定の時期を樹木の側から見る。管理のサイクルを生態系のリズムに合わせる。

光を当てることの先に、その木の一年がある。







