花や葉だけじゃない。樹皮の観察もおもしろい 植物本 樹皮ハンドブック


樹皮ハンドブック(林将之 著、文一総合出版)は、樹木の樹皮、つまり幹の表面に焦点を当てた、木を見分けるための実践的なフィールド図鑑です。
花や葉をポイントに見分ける植物図鑑は多くありますが、樹皮に特化した本は珍しいなと思い、手に取りました。

マツやスギ、ヒノキ、ケヤキ、モミジ、カエデなど、身近な樹木や有用樹をあわせて158種が掲載されています。
一つの樹種につき、若木・成木・老木という3つの状態の樹皮写真、全画像500点を比較できるようになっています。
日本で初めての樹皮図鑑でもあります。
この本を見て、樹皮は樹の成長状態によって表情が変わるのだと、あらためて気づかされました。
普段何気なく目にしている樹木も、若い頃と年を重ねた頃では、まるで別の種類のように見えることもあります。
人間のシワや肌のハリが変化していくのと、同じイメージですね。
樹皮は大きく、横筋、平滑、縦筋、縦裂、網裂、斑剥と分類もされています。
この木は何の樹種かと気になったときに、まず分類から目星をつけて、一覧画像から調べられるのは便利です。
一緒に掲載されている葉のスキャン画像でも確認できます。
本自体は80ページのハンディサイズなので画像は小さめですが、山歩きや屋外での散策に持ち歩き、本を片手に植物観察というスタイルにぴったりです。

成長によって表情が変わる樹皮の特徴や、見分けのポイントが、わかりやすく解説されています。
一般の方の自然観察から、親子での夏休みの宿題対策、造園や林業などの実務に携わるプロまで、幅広く活用されているそうです。
樹皮に興味が湧いたら、手に取ってみてはいかがでしょうか。
樹皮ハンドブック。
著者は林将之(はやし・まさゆき)さん。
出版社は文一総合出版です。
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