冬は銅葉色のカラーリーフに。花も葉も美しい ベロニカ グレース

ラベンダーブルーのさわやかな色の花をつけた、ベロニカ グレース。画像の葉は艶のある美しいグリーンですが、秋から冬にかけて、銅色のシックなアンティークカラーに変化します。花の美しさと共に色変わりも楽しめる、カラーリーフとしても人気の植物です。

ベロニカは品種も多く、春咲き、夏咲き、秋咲き、ブルー系の他白色やピンク、紫系の花色、草丈も様々で、直立する高性種から這い性のものまでバラエティに富んでいます。
世界にも広く分布があり、その数も200~300種が存在するほど多品種。日本には帰化植物を含めて20種ほどが自生しています。
ベロニカは、新約聖書に登場しているキリストの汗を拭いた女性、聖女ベロニカの名で、名前の綴りが同じことに由来。英名のスピードウェル(Speedwell)はグッドバイの意味があるそうで、ひとつの花がすぐに散ることを意味してつけられたようですが、基本的にはベロニカは花数も多く脇芽が次々と咲くので、開花期自体としては長くなり、鑑賞期も長い植物です。
ベロニカの花言葉は、忠実、名誉、明るい家庭。
背丈の違うベロニカの寄せ植えや、グランドカバーとして活用するのも好まれます。冬場に銅色のシックなガーデンを目指すのも素敵ですね。
初心者にも育てやすい強い性質なので、ぜひ秋冬ガーデンにお迎えしてみてはいかがでしょう。

冬の銅色は、寒さへの身支度
グレースは、春と秋にラベンダーブルーの花を咲かせます。寒さに当たると花は終わりますが、そこからが葉の出番です。緑の照り葉が、チョコレートのような銅色に染まっていきます。
紅葉と同じように、冷え込みと冬の強い日差しから葉を守るための色だと考えられています。枯れて茶色になったのではなく、葉は生きたまま冬を越していきます。
色をきれいに楽しみたいなら、日当たりのよい場所へ。冬は鉢植えを南側の軒下に置くと、長くきれいな葉色を楽しめます。
道端にも、ベロニカがいます
ベロニカは、じつは身近な植物です。
春の道端で、空色の小さな花を一面に咲かせるオオイヌノフグリ。あれもベロニカの仲間です。ヨーロッパ生まれで、いつの間にか日本中の畑や道ばたに広がりました。
その陰で、もともと日本にあったイヌノフグリは数を減らしています。花の直径は3~4ミリほど、淡い桃色に紅紫の筋が入る、控えめな花です。国のレッドリストでは準絶滅危惧、三重県でも準絶滅危惧に選ばれています。
減った理由のひとつに、オオイヌノフグリの花粉があります。同じ場所に生えると、オオイヌノフグリの花粉が在来のイヌノフグリのめしべにつき、正常な種ができるのを妨げてしまう。繁殖干渉と呼ばれる現象です。
庭のベロニカを眺めたら、足元の小さなベロニカにも目を向けてみてください。石垣のすき間や街路樹の下で、在来の小さな花が咲いていることがあります。

長く咲かせる手入れ
ベロニカは、花穂の下から上へと順に咲いていきます。咲き終わった花穂は、順に切りとります。
ひととおり咲ききったら、茎の中ほどで切り戻します。わき芽が伸びて、ふたたび花をつけるものが多くあります。
ベロニカの基本情報
ベロニカ:オオバコ科 / クワガタソウ属(ベロニカ属) 原産地:北半球を中心に世界に広く分布
学名:Veronica 和名:ルリトラノオ 英名:スピードウェル(Speedwell)
4月~11月まで春咲き、夏咲き、秋咲きの開花期、耐寒性、耐暑性も高い多年草
よくあるご質問
冬に葉が茶色くなりました。枯れたのでしょうか。
グレースの場合、寒さで葉が銅色に変わるのは性質です。葉にハリがあれば生きています。
葉の色がくすんで、きれいな銅色になりません。
日当たりが足りないことが考えられます。冬は日がよく当たる場所に置いてください。鉢植えなら、南側の軒下がおすすめです。
道端のオオイヌノフグリは抜いたほうがいいですか。
庭の中なら、ふつうの草取りで構いません。ただ、在来のイヌノフグリは数が減っている植物です。淡い桃色の小さな花を見つけたら、残しておいてもらえるとうれしいです。
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