1月3日 仕事始め 尾上別荘様 庭園管理(落ち葉清掃・寒肥・関守石)
- 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

- 3 日前
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1月3日、仕事始めとして尾上別荘様の営業前の庭園管理にお伺いしました。

朝一番に撮影した写真は、冷えた空気と低い光が重なって、庭全体が少し現実から浮いたように見える瞬間でした。冬の庭は、手入れの線がそのまま景色になります。
本日の作業内容
冬は、樹種によって落ち葉の量と落ち方が変わり、溜まる場所が毎回少しずつ違います。

作業前
苔面や石まわりは、掃き方ひとつで表情が変わるので、地面を擦らず、風の通り道を整えるように進めました。
寒肥(かんごえ)
寒肥は、いま目に見える派手さはありませんが、春からの芽吹きの下支えになります。
根の活動がゆっくりな時期に、土の状態を整え、効かせたい場所へ穏やかに繋げる意識で施工して完了です。
朝の玄関まわり


門まわりに朝日が当たり、空気が澄んで見える時間帯でした。搬入の車両や道具の気配も、冬の光だと不思議と静かに写ります。
庭の全景



石と苔、樹冠の影が地面に落ちて、同じ庭でも時間で構図が変わるのが冬の良さです。
センリョウの実

雨粒の残る葉と赤い実が、冬の庭のになっていました。手入れの主役は掃除でも、こういう一枝が庭の温度を決めます。
関守石(せきもりいし)とは

今回、熊野のさざれ石を、
関守石として据えました。
さざれ石は、小さな礫が長い時間をかけて結晶化し、ひとつの石になったもの。
人の一生をはるかに超える時間を内包しています。 庭もまた同じく。
関守石は、茶庭(露地)などで、飛石や延段の分岐に置かれる小石で、蕨縄(わらびなわ)や棕櫚縄(しゅろなわ)を十文字に結わえ、「ここから先は控えてください」という意思を、看板や柵ではなく気配として伝えるものです。
伝わり方がやわらかい「境界のしるし」

関守石の面白さは、物理的に通れなくするのではなく、越えられるのに、越えないという、受け手の読み取りに委ねるところにあります。
庭の景を壊さず、強く主張せず、それでも意図が通る。日本庭園らしい合図だと感じます。
「由来」の扱いは慎重に

利休や茶書(南方録など)に結びつけて語られる逸話もありますが、南方録自体の成立事情などから、史実として断定するより、伝承として静かに受け止めるのが安全です。
一方で、用法としての関守石は、露地文化の中で定着してきた作法として理解できます。

庭は自由に歩けることが魅力でもありますが、同時に、守るべき場所や順路があります。
関守石は、注意喚起のためのノイズを増やさずに、動線を整え、景観も守れる道具です。
冬の静かな庭ほど、こうした小さな意思表示がよく効きます。

仕事始めの一日として、落ち葉清掃と寒肥で庭の呼吸を整え、関守石で静かな境界も整えました。
冬は、派手さよりも乱れがないことがそのまま美しさになります。

春の立ち上がりが楽しみです。
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