top of page
執筆者の写真三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

永遠と不死の花言葉をもつ三大香木「ジンチョウゲ」

早春の温かい日差しの下、沈丁花(ジンチョウゲ)の花が咲き始めました。薄紅色の小さな花たちが開花した様子も素敵ですが、まだ花弁の閉じた日本の伝統色を思わせる濃い紅紫も美しいです。


永遠と不死の花言葉をもつ三大香木「ジンチョウゲ」
永遠と不死の花言葉をもつ三大香木「ジンチョウゲ」

夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並ぶ三大香木、ふわりと品の良い香りで春の訪れを感じさせてくれる沈丁花は、庭木や鉢植えでも人気の樹木。


ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属、和名を沈丁花、学名にDaphne odra、ギリシャ神話に登場する女神「ダフネ」の名をもった植物です。


ダフネは太陽神アポロンの求愛から逃れるため月桂樹に身を変えた女神。どうやら月桂樹と沈丁花の葉が似ていることから、その名がつけられたよう。確かに濃い緑色と厚みのある質感はとてもよく似ています。


花言葉にも「栄光」「永遠」「不死」といった言葉も多いので、古代から神聖な植物、勝利のモチーフともなっている月桂樹とイメージを重ねられたのかもしれません。


もうひとつのodraは、「良い香り」の意、「香の良い月桂樹」ということになります。


その学名にも表現された沈丁花の香り、香木成分は120種類もあり、中でも「リナロール」は、レモンやベルガモットにも含まれる「鎮痛作用」「抗不安作用」「抗菌・抗ウイルス作用」が高く、漢方薬では歯痛、神経痛、初期乳がんなどにも効能があるとされます。また精神的な不安感も緩和してくれるので、今のような社会全般が不安な時期には救いになってくれそうですね。

bottom of page