蝉を見つけ、思わず撮影してしまいました。この蝉がとまっている木、ずいぶんつるつるしているように見えませんか。蝉がとまっていたのは、サルスベリの幹です。
よくこの幹をご覧ください。灰色の部分と茶色の部分があるのがお分かりいただけるかと思います。これはサルスベリの幹の特徴で、古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しい樹皮がでてくるのです。新しい樹皮は、茶色の部分で、浮いているようにも見える灰色が古い樹皮です。人間の肌が新陳代謝で新しく生まれ変わるように、サルスベリもまた樹皮が生まれ変わります。まるで猿がつるっと滑ってしまいそうだから、猿滑(サルスベリ)と名前が付きました。しかし、実際は猿は滑ることなく、スイスイと登っていくそうですよ。この蝉もしっかりと幹にしがみついているので、セミスベリでもありません。もし、お近くでサルスベリを見かけたら、美しいお花だけでなく、幹のつるつるさも着目してみてくださいね。公園でよく見かけるイメージですが、庭木にも向いていて、私のご近所の方も育てています。是非お庭にお迎えしてみませんか。
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