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足元に小さく咲く、黄色い星形の花「ツルマンネングサ」

執筆者の写真: 三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空三重県剪定伐採お庭のお手入れ専門店 剪定屋空

グリーンの葉で覆われた一面に、よくみると小さな黄色い花が咲いています。


足元に小さく咲く、黄色い星形の花「ツルマンネングサ」

咲きそろうと一面がやさしい黄色に包まれますが、撮影時はまだ咲き始めで、ふんわり開きかけた花、まだ固くとじたツボミもみられます。


花のサイズは1.5cmというところでしょうか、かなり小さいですが5枚の鮮やかな黄色い花びらをピンと張り、トゲトゲした角のような雄しべを伸ばした姿は星形の勲章のように誇らしげです。


蔓万年草(ツルマンネングサ)ベンケイソウ科 マンネングサ属、原産は中国や朝鮮ですが古くから日本に帰化していたと推測されています。学名にセダムの名をもつ丸みのある肉厚の葉が特徴的な多肉植物です。


観賞用としても栽培されますが、暑さ寒さ、環境変化にも強い性質なので、地面を這うように茎を伸ばしてたくましく増え、河原や道端、石垣の間など街のあちこちに自生、屋上緑化やグランドカバーとしての利用にも向きます。


結実せず種を作らない植物ですが、挿芽、株分けで増え、増殖力が強く気づいたら増えすぎてしまった…ということも多いよう。畑や花壇を浸食して手が付けられなくなり雑草扱いになってしまっていることもあるようです。


ただ韓国では野菜として、中国では「垂盆草(すいぼんそう)」と呼ばれ肝炎治療の目的に薬用植物として使われているそうです。


日本で食用として扱うことはなさそうですが、クセもなくサラダや和え物にも向くらしいので、興味のあるかたはレシピを調べてみてはいかがでしょう。

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