ほおずきは東アジアに広く分布する、トマトと同じナス科の植物です。
漢字では「鬼灯」や「酸漿」と書き、読みにくい植物名のひとつなのではないでしょうか。
ほおずきは夏に淡黄白色の花を咲かせ、その後がくが袋状になって実を包みます。緑が次第に色づき、真っ赤になった姿が特徴的です。
また、ほおずきと聞いてほおずき市を思い浮かべる人も多いかもしれません。特に7月初旬に開かれる浅草寺のほおずき市は、江戸時代から続いている有名なものです。この時には、ほおずきや金魚すくい、風鈴、また幼い子の虫封じの青いほおずきなどが並び、非常に賑やかです。
また、ほおずきはお盆の花として飾られることもあります。真っ赤に色づいた姿を迎え火や送り火の盆提灯に見立て、供えられるそうです。
育てやすい植物でもあるので、夏を彩るひとつとして育ててみるのも良いのではないでしょうか。