シュウメイギクは中国から日本に伝わってきたものが野生化したと言われています。「和」を感じさせてくれる優しさあふれる花ですよね。名前の由来ですが「秋明菊」という漢字のとおり、秋に菊のような明るい花が咲くという事にちなんでいます。
江戸時代の書物「花壇網目」に秋明菊が記載されており、江戸時代から親しまれている秋明菊になります。何か歴史を感じさせてくれる花ですよね。
シュウメイギクは花びらがありません。萼片が変化したものが花びらのように見えるのです。
株分けは春先に土の中の茎が伸びて(ランナー)、その伸びた茎の先に子株が出来ます。その子株を育てていくと増やす事が出来ますし、他にも「挿し木」「根伏せ」「葉挿し」など色々な方法で増やす事ができますよ。自分の得意な方法でやってみるといいかもしれませんね。
植える土ですが弱酸性の土を好み、アルカリ性の土ですと育ちが悪くなります。コンクリートの近くに植えるとコンクリートの成分が土にしみ込み、アルカリ性に傾くみたいなので少し離れた場所がいいかもしれませんね。
シュウメイギクには毒性があり、茎や葉などから出る汁で皮膚に炎症が起こる可能性があります。この汁液の毒性は強く「プロトアネモニン」という有毒の成分になります。ですが中国では、このシュウメイギクの根を解熱の役目として用いているといわれています。
このシュウメイギクの葉をつかって草木染めをしようとした方がいるらしく、葉を煮出してエキスを出しました。でもそのうち目が痛くなりフラフラし始めて、シュウメイギクを調べたらしいです。そこで毒性を知り即座に捨てたみたいで大丈夫だったらしいです。良かったですね。ですから皆さんも気をつけて下さいね。
花言葉は「淡い思い」「薄れゆく愛情」などです。寂しい花言葉ですが、人恋しくなる秋を感じさせる花言葉だと思いませんか?あなたはこの花言葉で誰を想い出しましたか?
短い秋ですが、移ろいゆく季節を楽しんで下さいね。
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