女性のためのハーブ。花も楽しめる香りと癒しのやさしい植物 クラリセージ
- 飯島 一郎

- 1 日前
- 読了時間: 3分

女性のためのハーブと呼ばれるクラリセージ。
クラリセージの精油に含まれる特徴的な成分スクラレオールは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つとされ、女性特有の悩みであるPMS(月経前症候群)や月経不順、更年期などの悩みのケアに利用されています。
スクラレオールには、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやオキシトシンを増やす働きがあるとも言われ、ストレスの緩和や、落ちている気分をポジティブにしてくれる働きも期待されています。
日中分泌されたセロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンのもととなるので、質のよい睡眠へもつながりますね。
台風など気圧変化、そして猛暑、酷暑。
気候だけでもストレスフルな時期でもあるので、少しでも気分よくリラックスして過ごしたいもの。
(妊娠中の方や治療中の方は、精油の使用について専門家に相談してからにしてください)

ところで、この植物の名前には、目にまつわる由来があります。
クラリセージの種子は、水に浸すとぬるりとした粘液を出します。
古い時代のヨーロッパでは、この粘液を目に入れて、目の汚れやゴミを洗い流すのに使っていたそうです。
そこから clear eye、澄んだ目と呼ばれ、それが縮まって clary になったと伝えられています。
明るい、清らかという意味のラテン語 clarus に由来するという説もあります。
香りのハーブとして知られる植物が、もとは目を洗う道具だった。
植物の名前には、その植物が人にどう使われてきたかが、そのまま残っています。
いちばん上の写真を見てください。
葉の表面が、白い綿毛にびっしりと覆われています。
クラリセージの故郷は、南ヨーロッパから中東にかけての乾いた土地です。
強い日差しと乾燥のなかで、この毛が葉を守っていると考えられています。
日光をやわらげ、葉の表面から水が逃げるのを抑える。
触るとふかふかと柔らかく、光の当たり方で銀色に見えます。
花のない時期でも、この葉だけで十分に見応えのある植物です。

古くから愛されてきたクラリセージはハーバルな爽やかな香りの中にマスカットのような甘みも持ち合わせた深みのある香りも特徴的。
レモンやローズ系との相性も良いのでぜひ好みのブレンドを見つけてみてください。
葉をフリッターにしたり、スープに入れて食べる地域もあるそうです。
香りを楽しむだけの植物だと思っていたので、これは意外でした。
庭での栽培も比較的容易なので、種や苗から育てて初夏に咲く花を楽しむのも素敵ですね。
育てるときに、ひとつ知っておくとよいことがあります。
クラリセージは二年草です。
タネをまいた一年目は、地面に葉を広げた低い姿のまま冬を越します。
花茎が立ち上がって咲くのは、二年目の初夏。
秋にまくことをおすすめするのは、この時間割に合わせるためです。
かなり大きくなる品種もあるので、しっかりと栽培スペースを確保してチャレンジを。
草丈1.5mまで育つものもあるので、花壇の手前に植えると、後ろが全部隠れてしまいます。
奥に、あるいは通路から少し離して。
二年目の姿を思い浮かべてから、植える場所を決めてください。

お庭の植栽計画や、大きくなる植物の植え場所のご相談は、お庭の剪定・管理のご相談からお声がけください。三重県で、数年先の姿を見ながら手を入れています。
クラリセージ(サルビア・スクラレア):シソ科アキギリ属 原産地:地中海沿岸・中央アジア 和名:オニサルビア 大きくなると草丈1.5mになる品種、コンパクトな品種もあります。温暖地では、春まきでは夏に枯れてしまうことが多くなるため9月中旬~10月上旬にタネをまくのもおすすめです。開花期は6月 白、ライラックブルー、ピンクなど
最終更新: 2026年08月







