バジルで目を洗う?メボウキ(目帚)と呼ばれた王様のハーブ スイートバジル
- 飯島 一郎

- 15 時間前
- 読了時間: 3分

イタリア料理には欠かせないハーブ、バジル。
ジェノベーゼパスタやトマトとチーズのカプレーゼ、ピザにも欠かせない存在ですね。
バジルは王様のハーブと呼ばれる植物で、その語源は古代ギリシア語で王を意味するバシレウスに由来します。
王家や貴族など高貴な人々が、薬として、また香水として愛用していました。
神聖な植物として神に捧げられ、寺院の周辺でも栽培されていたようです。
日本へ渡来したのは江戸時代のこと。
インドからヨーロッパを経由して伝わりました。
当時は栽培が難しかったようで、種子が輸入され、漢方薬として流通していたそうです。

属名にもなっているメボウキ(目箒)という和名にも、面白い由来があります。
なぜ箒(ほうき)なのかと不思議に思いますが、バジルの種を水につけておくと表面が膨らみ、半透明の白っぽい粘膜ができます。
それを利用して目に入ったゴミを取り除いていたことから、目を掃除する箒という名がつきました(日本メディカルハーブ協会)。
現代では種で目を洗う方法はおすすめできませんが、栄養面でもカロテン、ビタミンE、ミネラルが豊富です。
強い抗酸化力を持ち、殺菌作用や消化促進の働きも期待できます。
バジルの独特の甘い香りは、オイゲノールという成分によるものです。
クローブにも似たこの芳香には抗酸化や抗菌の働きがあり、心を落ち着ける香りとして親しまれてきました(HORTI)。
同じバジルの仲間には、インドで神聖な植物とされるホーリーバジル(トゥルシー)があります。
ヒンドゥー教では女神の化身として敬われ、寺院や家の周りに植えられ、魔除け・厄除けの薬草として大切にされてきました。
その花言葉は、神聖、そして祝福です。
王のハーブと呼ばれた西洋でも、神に捧げられた東洋でも、バジルは人の暮らしのそばで敬われてきた植物だったのですね。
ガーデンに地植えでも育てやすく、料理用に一株育てておくのもおすすめです。
7月から8月には白い可愛らしい花をつけますが、やわらかい葉を収穫するためには、芽先を摘む摘心をして、こまめに剪定してあげるとよいですね。
花を早めに摘み、摘心を続けると、わき芽が次々と増えて、長い期間収穫を楽しめます。

バジルは、家庭菜園ではトマトの良きパートナーとしても知られています。
水を好むバジルが周囲の水分を吸うことで、トマトに程よい水ストレスがかかり、甘みの濃い実に育ちやすくなります(有機で野菜づくり.com)。
さらにバジルの香りが、コナジラミなどの害虫を遠ざけるコンパニオンプランツとしての働きも期待できます(コーナンTips)。
農薬のなかった時代から、先人が経験の中で見つけてきた植物同士の助け合いの知恵です。
スイートバジルはシソ科メボウキ属で、原産地は熱帯アジアです。
英名はBasil、和名・別名はメボウキ(目箒)。
20℃から25℃で発芽し、生育のためには春まき・春植えが適しています。
7月頃に白い小さな花を咲かせます。
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