小さく可憐。でも確実に種を残す戦略的帰化植物 ヒナキキョウソウ
- 飯島 一郎
- 13 時間前
- 読了時間: 2分

庭の片隅に、目立たぬように咲いていた小さな紫の花。
ひょろりと伸びた30cmほどの細い茎の先に、5枚の花びらを持つ直径1cmほどの花。
ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)です。

日本では1931年に横浜で帰化が報告され、今では道端や空き地などで広く見られるようになりました。
茎は40cmくらいまで直立し、分枝せず、すらっとした姿です。
葉は卵形で無柄、互生します。
近縁のキキョウソウとは、葉が茎を抱かないのが見分けのポイントです。
花期は4月から8月、可憐な星型の花ですが、なんせ1cmほどと小さいので、目に留まらないことも多いですね。
このヒナキキョウソウ、スミレやホトケノザと同じく、閉鎖花(へいさか)という仕組みを持っています。
閉鎖花とは、つぼみのまま開かず、内部で自家受粉を完結させる花のことです。
そうすることで、天候が悪くても、受粉を助ける虫がいなくても、確実に種子を残せます。
なんとも合理的なシステムですね。
閉鎖花はがく片が通常の5個より少ない3個から4個で、果実も最上部の開放花より小さめですが、熟すと上部に穴が開き、多くの種子を散布します。
自家受粉する閉鎖花と、他家受粉を期待する開放花を使い分けて、1株でおよそ数百もの種子を作ります。
数を打って確実に当てる。小さいながらも、着々と自生エリアを増やしているのですね。

花言葉は、明るい、そして陽気。
日光を好む性質に由来した、パワフルなイメージの言葉です。
小さくとも逞しいこの草に、ぴったりですね。
ヒナキキョウソウはキキョウ科キキョウソウ属で、原産地は北アメリカです。
別名はヒメダンダンギキョウ。
高さは5cmから40cm、花の大きさは1cmから1.3cm、開花期は4月から7月です。
関東以西では、市街地や空き地、道端、庭先で広く見られます。
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