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芝生の水切れは、今年の空の乾きが最初に出る|三重県菰野町 庭の定期管理 2026年8月

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

朝いちばんに庭へ入ったとき、芝の色が違って見えました。


上から見ると緑です。しゃがんで指を入れると、葉の下、株の底のあたりが乾いていました。


三重県菰野町のお庭。6年以上、定期管理でお付き合いいただいている庭です。芝生と雑木と低木の花壇があり、散水の設備も入っています。それでも水が足りていませんでした。

菰野町の庭の芝生と株立ちの雑木


庭の中で、いちばん早く水切れが出るのは芝です。


木の根は深いところまで伸びています。芝の根はそこまで下りていません。土の表面が乾くと、芝はすぐに影響を受けます。同じ庭でも、木がまだ平気な日に、芝だけが先に音を上げる。


だから芝は、その庭の乾きを最初に教えてくれる場所でもあります。


今年の夏は、暑いのではなく乾いていた

数字を見て、はっきりしました。


気象庁が公開している四日市の日別の記録を、7月22日から8月17日までの27日間で去年と比べています。


降水量 51.0mm → 15.5mm

1mm以上降った日 5日 → 3日

最小湿度の平均 56% → 48%

日平均気温 28.7℃ → 28.8℃


雨が去年の3割です。そして日平均気温はほとんど変わっていません。最低気温が25℃を超えた日は13日から10日へ、むしろ減っています。


変わったのは気温ではなく、雨と空気の乾きのほうでした。


7月29日から8月11日まで、14日間ひと粒も降りませんでした。


出典は気象庁の過去の気象データ(四日市)です。日別値を合計して月統計値と照合しています。



乾いた土は、それ自体が熱を持つ


8月18日、四日市のお庭でサーモグラフィーを使って地面を測りました。弊社の実測です。


頭上の葉 29.7℃

むき出しの土 42.4℃

石畳 40.5℃


同じ時刻、同じ画面の中で、葉と裸地の差は12.7℃ありました。


葉が涼しいのは、日を遮っているからではありません。葉自身が水を蒸散させて冷えています。逆に言えば、水が足りなくなった葉は、冷えることをやめます。


そして42℃の地面は、そのすぐ下にある芝の根を乾かし続けます。


この日やったこと


芝の活性剤を散布しました。弱った根の働きを助けるためです。


そのあと、散水タイマーを設定し直しました。設備は前から入っています。ただ、去年の設定のままでは、今年の乾き方に足りていませんでした。


芝生の庭で散水と活性剤散布の準備をする作業者

夏の芝生の水やり、3つの考え方


現場でよく聞かれるので、まとめておきます。


浅く毎日より、深く間隔をあけて。


毎日少しずつ水をやると、濡れるのは表面だけです。根は水のあるところにしか伸びません。表面だけが濡れる庭では、根も表面に集まります。そして次の乾きで、いちばん先に参ります。


フロリダ大学の普及誌には、乾燥期の目安として1回あたり0.5から0.75インチ、およそ12から19ミリと書かれています。



時間は朝。


日が高くなってからでは、土に入る前に蒸発します。夜にやると、葉が濡れたまま朝を迎えます。芝の病気は、葉が濡れている時間の長さで決まる部分があります。だから朝です。


確かめ方は、道具を刺すこと。


水をやったあと、ドライバーや細い棒を土に刺してみてください。すっと入っていく深さが、水の届いた深さです。同じ資料は、15センチから20センチまで入るのが目安としています。


刺してみると、思ったより浅いことがよくあります。


浅い水やりと深い水やりで芝の根の深さが変わる図

同じ日、別のお庭で

午後は、菰野町の別のお庭にお邪魔しました。和のお庭の定期管理です。


飛石と砂利のあいだの草を刈る定期管理の作業

飛石と砂利の間、塀ぎわ、刈込みの足もと。夏のあいだに伸びた草を、全体的に取りました。刈り取ったものはシートにまとめて搬出しています。


鈴鹿の山が正面に見える庭です。手を入れたあと、山までの景色がまっすぐ通るようになりました。


鈴鹿の山が見える和風庭園の飛石と刈込み

最後に


芝生が黄色くなると、多くの方がまず肥料を考えます。でも今年に関しては、水のほうが先です。


雨が去年の3割しか降っていません。その乾きは、まず芝に出ます。次に、株元がむき出しになっている木に出ます。


見て分かるサインが出る前に、土に棒を刺してみてください。



最終更新: 2026年08月

 
 
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