その樹木、危険かも。老朽化する樹木の倒木問題
- 飯島 一郎

- 15 時間前
- 読了時間: 2分

街路樹に命を奪われる。
そんな想像もしなかった事例が続き、深刻化しています。
近年、高度経済成長期に植えられた街路樹が寿命を迎え、全国で倒木事故が問題になっています。

国土交通省の調査では、2021年4月から2024年11月の間に、道路や公園で1,700件を超える倒木や枝の落下事故が確認され、死傷者も発生しています。
先月末のダブル台風では、東京の小金井市の公園で高さ約13メートルの桜の木が倒れ、ニュースになりました。
過去には、神戸市で根腐れしたケヤキが停車中の車を直撃した事故、佐賀県では倒れた松が走行中の車を直撃した、痛ましい死亡事故も起きています。
倒木事故が多い樹種は、ケヤキやサクラが中心です。
主な原因は、植樹から50年以上が経過したことによる老朽化。
ベッコウタケなどのキノコの発生や虫の侵入で、幹の内部が腐食・空洞化して強度が失われることも、大きな要因です。
さらに、アスファルトで根が十分に張れない生育環境や、昨今の異常気象も、樹木への負担を強めています。
私たち剪定屋空が危険木を診断するときも、キノコの発生、極端な傾き、根元の浮きや腐りは、見逃せないサインです。

こうした事故を受けて、国土交通省は街路樹の点検手法について、初めての指針をまとめました)。
幹や根、枝の亀裂や腐食、空洞の有無を至近距離から目視で調べ、危険の兆候があれば、樹木医による打音調査などの詳細な調査を行う、という流れです。
ただ、各自治体が点検を進めてはいるものの、膨大な数の樹木に対して、予算や人員の不足が大きな課題となっています。
そこにあるのが当然と思っている街路樹に、見えない危険が迫っているかもしれない。
街や郊外の風景であり、癒しともなっている樹木に起きている状況を知ることで、危険の回避につなげていきたいですね。
気になる庭木や大きな樹木があれば、早めの点検が安心につながります。
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