小さいほどスピードが早い。というのは勝手なイメージか ハエトリソウ
- 飯島 一郎

- 5 時間前
- 読了時間: 2分

まつ毛の生えた二枚貝のような葉、つい触ってみたくなるユニークな草姿。
虫を食べる食虫植物、ハエトリソウです。

葉のトゲには蜜腺があり、甘い蜜で虫をおびき寄せます。
葉の内側には感覚毛と呼ばれる3本ほどの毛が生えていて、これがセンサーの役割をします。
面白いのはその閉じ方で、1回触れただけでは閉じず、30秒以内にもう1回触れると、素早く葉を閉じます。
つまり、最初の刺激を30秒ほど記憶している、ということになります。
脳も神経もない植物が短い記憶を持つというのは、驚きですね。
ガーデニングショップでもよく販売されているので、育ててみたいと思う方もいらっしゃいますね。
湿地の環境を再現するように、鉢を水を張った皿に置く腰水(こしみず)栽培で、常に用土を湿らせます。
日当たりの良い場所で育てられます。
基本的には光合成で成長できるので、特に虫を与える必要はありません。
葉を閉じさせるとエネルギーを消耗するので、面白がって触るなど不要な刺激は厳禁です。
また、冬には休眠も必要です。

その最大の特徴である葉を閉じる性質に、ちょっと興味深い研究がありました。
小さな葉と大きな葉では、大きな葉のほうが閉じるスピードが早い、という結果です。
なんとなく、小さいものほどスピードが早い、そんなイメージを持ってしまいませんか。
理由は、葉のサイズと曲率(曲がり具合)の制約と、運動速度の関わりにあります。
小さな葉はサイズゆえに曲がり方に限界があり、大きな葉はスムーズに閉じられる角度を持ったサイズ感だから、というわけです。
小さいイコールすばしっこい、という思い込みを覆す面白い発見ですね。
ハエトリソウの葉が閉じるスピードは、およそ0.5秒。
スピードを体感するのは、なかなか難しいかもしれませんね。
ハエトリソウはモウセンゴケ科ハエトリグサ属で、原産地は北アメリカです。
学名はDionaea muscipula、和名はハエトリソウ、別名はハエジゴク。
英名のVenus Flytrapは、女神のハエ取り罠という意味です。
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