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倒れた桜を諦めない。ひこばえで命を繋ぐ — 四日市市 尾上別荘 5月の庭管理

  • 執筆者の写真: 飯島 一郎
    飯島 一郎
  • 5月21日
  • 読了時間: 3分

5月の尾上別荘は、深い緑影の中にありました。カシやモミジが茂る庭に足を踏み入れると、木々の重なりが空の光を細かく砕いて落としていて、初夏の清々しさを感じる朝でした。その日、庭のひと隅にたどり着いたとき、倒れた桜の姿がありました。


チェーンソーと道具が置かれた倒木桜の現場

嵐のせいか、あるいは積み重なってきた疲れのせいか、桜の幹は地面に横たわっていました。


でも、根元をよく見ると、まだ地面と繋がっている部分がありました。諦めるには、少し早い。

根が生きていれば、桜にはまだ可能性があります。倒れた幹を完全に除去するのではなく、根元のひこばえに切り替えることで、命を次の形で繋ぐことができます。切ることが目的ではなく、残せるものを残すことが目的です。チェーンソーで幹を丁寧に処理し、ひこばえが育つ環境を整えました。

倒木桜をチェーンソーで処置する作業者
倒木桜の切り株と根系の状態

桜は強い木です。根さえ生きていれば、ひこばえから芽を吹き出し、やがて樹形を取り戻していきます。尾上別荘の庭には126年の時間が刻まれています。今日の一本の桜が、また100年先に届くように。

倒木の処置を終えてから、庭全体を見て回りました。126年を生きてきた庭木には、それぞれに個性と癖があります。どこが気になるのか、どこが伸びすぎているのか、木を見ながら判断していきます。管理させていただくたびに、木のことが少しずつわかってくる感覚があります。

緑陰と岩が広がる尾上別荘の庭園全景
中低木の剪定作業

剪定が終わると、除草に入ります。砂利エリア、竹垣の沿い、サツキの通路と、場所によって草の生え方も異なります。道具を使えるところは使い、手しか入れられないところは手で取る。この庭は、機械だけでは仕上がりません。

砂利エリアでの除草作業
竹垣沿いでの手除草作業
サツキ満開の通路沿い除草

一通りの作業を終えると、庭は静かに落ち着いていました。初夏のサツキがピンク色に咲き揃い、砂利の白さと苔の深い緑が互いを引き立てています。緑影に包まれて、作業していることを忘れるような時間でした。

複数人で作業中の尾上別荘庭園
石・苔・白砂利が美しい庭園
白砂利エリアの仕上がり全景

よくあるご質問

Q. 倒木した桜はひこばえで回復しますか?

根がまだ地面と繋がっている場合、ひこばえへの切り替えで回復の可能性があります。桜は萌芽力が高く、適切に管理すれば数年で樹形を取り戻すことができます。ただし状態によって判断が異なるため、まずは根の状態を確認することが大切です。

Q. 明治時代から続く庭園の管理で特に注意していることは何ですか?

樹齢の高い木には、無理に形を整えようとしないことを意識しています。100年以上生きてきた木には、それだけの理由があって今の形になっています。全体のバランスを崩さないよう、必要最低限の手入れを丁寧に積み重ねることが、歴史ある庭を守ることに繋がると考えています。

Q. 年間管理とはどのような契約ですか?

年間を通じて定期的にお庭を訪問し、季節に合わせた手入れを行うサービスです。剪定・除草・消毒・清掃など、その時期に必要なことを見極めながら管理します。一度ではなく、積み重ねて見守ることで、お庭の状態を把握できるのが年間管理の強みです。

四日市市でのお庭の手入れ・植栽管理のご相談は、剪定屋空にお気軽にどうぞ。

三重県菰野町で庭木の手入れ・植栽管理をご検討の方は、剪定屋空の年間管理プランをご覧ください。→ 年間庭木管理プランはこちら

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