三重県四日市市にて尾上別荘様の庭園年間管理 落ち葉清掃、苔、生垣の刈り込み

三重県四日市市の尾上別荘様の庭園で、9月の年間管理をさせていただきました。
この日の手入れは、庭全体の落ち葉清掃と、苔のまわりの除草、生垣の刈り込み、松への活力剤、消毒などです。
雨の続いたあとの、久しぶりに晴れた日でした。

朝はいつも通り、竹の庭から入りました。

園路の生垣は、足元にシートを敷いて、ヘッジトリマーで天端を整えます。

落ち葉は、ある程度寄せてから角で集め、ブロワーで奥へ詰めていきます。

塀の外の道も掃除します。

苔のあいだに入った草は、手で一本ずつ抜きます。




熊手で落ち葉を集めます。
休憩のあいだ、二人で庭と哲学の本を読みました。そこに、千利休の落ち葉の話が出てきます。
明治39年(1906年)に岡倉天心がニューヨークで英語で出した『茶の本』の、茶室の章にある話です。
利休の息子の少庵が、露地を掃き、水を打っていました。終わったところで利休は、まだきれいではない、と言ってもう一度やらせます。
一時間ほどして、少庵は言いました。父上、もうすることはありません。石段は三度洗いました。石灯籠にも木にも水を打ち、苔も青々と光っています。小枝一本、葉一枚、地面に残していません。
すると利休は、露地はそうやって掃くものではない、と叱って庭に降り、木を揺すって、金色や紅の葉を庭に散らしました。天心はその葉を、秋の錦の切れ端と書いています。
利休が求めたのは清潔さだけではなく、美しさと、自然さでもあった。天心はそう結んでいます。
読み終えて、二人で笑いました。きれいにした直後に木を揺すられたら、自分たちはたぶん、それはやめてほしいと言ってしまいます。
ただ、言いたいことは分かる気がします。普段きれいにしているから、掃いたあとにはらはらと落ちてくる一枚を楽しめる。落ち葉だらけのところに葉を落としても、汚く見えるだけです。
うちはうちのやり方でいい。きれいに整えて、そのあと自然に落ちてくる葉を楽しんでもらう。ただ、それを楽しめる感覚がないと、落ち葉はただ嫌われてしまう。そこが難しいところです。




苔は、少しずつ広がってきています。

午後は正門の生垣の手入れ こちらは刈り込みではなく剪定で仕上げます。

砂利の中の除草は、砂利が崩れないように軽くにとどめます。
外周は除草剤を使いますが、もみじとサルスベリのまわりは当てないように避けて回ります。

松にはメネデールを与えました。



剪定したあとの正門の生垣です。



オルトランを軽く散布しました。


朝にシートを敷いていた園路の生垣です。


石畳の苔が、増えてきました。


三重県四日市市、菰野町、桑名市、朝日町を中心にお伺いしています。https://www.senteiyasora.com
最終更新: 2026年10月
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